公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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母「お祝いだからいっぱい食べてね！」

父「酒も飲めるよな？若い奴と飲むのは久々だよ！」



...何だこれは
随分な豪邸と豪華な夕食
それから昼間とは違いやけに友好的になった両親

...あいつの"そこまで裕福じゃない"の"そこまで"とはどのレベルを指してるんだ
充分裕福じゃないか
確かに鈴木財閥のお嬢様とは桁が反対の意味で違うが、あの言葉で俺は経済的困難があるくらいの家庭だと思っていた

そしてその一方で、発言をした張本人は



「...ど、どうぞ、食べて下さい...」



とあのお見合い以来縮こまってる
原因は分かっているが...



父「いやーびっくりしたよ！君があんなに強いとはねぇ！福岡県警は今頃泣いてるだろうな」

母「イケメンで強いなんて、娘が羨ましいわぁ」



結局本部長は体の大きさから来る隙と、傲慢で俺を見下していた隙とで正直、Aでも勝てたと思う
実際勝負が決まりそうになった側、あのへっぽこ息子が乱入して来ようとしたが
それをすかさず制圧したのは、今隣で珍しく食べようとしない女

さすが見込んだだけある
その身体能力は普段の菓子から来てい...るわけはないだろうが、その訳の分からない強さに惚れたと言っても嘘ではない

...それよりも、美味しそうによく食べる表情が好きなんだが



降「...食べないのか？」

「い、いえ、その...今はお腹空いてないかなーって...」

母「もう...恥ずかしがっちゃって！」

「お母さん...！」




・




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もう死んじゃう
本当に
死んじゃう

あの"勝ち確"の対本部長戦の後、お父さんは驚いたようにすんなり降谷さんを認め
良かったと胸を撫で下ろしていた側から


降『これで一緒に東京に帰って来てくれるか？』


って
ギュッて

...ギュッて...

うわぁぁああ！！



母「あんたいつまでそうしてるのよ！ご飯片付けるよ！」

「ま、待って！食べるから！」



...本当に？
本当に降谷さんは私の事が...？
警視庁に戻らせる為の嘘じゃない...？

ドキドキドキドキして壊れちゃいそう...
そんな歌詞のアニソンあったな...と思いながら
ちらっと盗み見るのはお父さんとお酒を交わす鬼イケメン上司

あんなにあーだこーだ言ってたのに、お父さんもすっかり気に入っちゃってるし...



父「料理もするのか！随分と出来た男だな！」



大正解
降谷さんは完璧なんです

...あのサイコパスさを除いて


信じていいのかな...

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