公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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これはギャグなのか
寸劇なのか
何なのか



降「...お前、なんて奴と見合いをしてるんだ」

「私が警視庁警察学校を首席で出たって聞いて興味持ったらしいです...」



そう周りに聞こえないように交わした会話

とんでもない初対面となってしまった父親には"とりあえず入りなさい"と言われ、さすがにビクビクしながら着いて行ったのは着飾った部下の背中

高級そうな料亭の中、通された部屋には母親、見合い相手、見合い相手の父親と思われる顔ぶれがあり
俺はこんな場所でどうすればいいのかと呆然としていると、遥々福岡まで連れ戻しに来た対象である女が隣に座れるよう交渉してくれた

そして、何となく見た事のあるような顔をしていたのは見合い相手の父親
その息子と共にお互い"誰だ"という顔をしながら、先に誇り高そうに口を開いたのは相手父


相父『そこの外人小僧はどこから湧いて来たか知らないが、こっちはこういう者だ』


と言って見せられたのはよく知っている、どころか俺も持っている黒い小物
...警察手帳

それに続いて息子の方も同じ物を出し、いかにも俺を追い出したいよう
父親の方は福岡県警察本部長
息子は巡査部長の階級
...コネだな



相父「Aさんのお嬢さんは、警視庁の警察学校を首席で卒業した素晴らしい子だ。そのまま警察官にならなかったのは惜しいが、もやしみたいな君には不釣り合いだと思うが？」



...完全にこちらを馬鹿にしている
俺だけじゃない、Aもだ
口では"素晴らしい"だの認めている口ぶりだが、警官にならなかった点で見下し、県警本部長の地位を振り翳しているのか明らか

...その福岡県警も、警察庁の地方機関である九州管区警察局に監督されているわけだが


正座で押し黙る手元に突如現れたのは携帯電話の画面


"こういう事ですから、帰って下さい。降谷さんを巻き込むわけにはいきません"


その画面を奪って続けて打ち込んだのは


"こんな奴と本気で結婚するのか？それと、お前実家はそこまで裕福じゃないと言ってなかったか"

"県警本部長相手に断れるわけないじゃないですか。そこまで、裕福じゃないです"



父「...で、君は娘とどういう関係なのかね？」

降「...娘さんとは職場で知り合いました」

相父「じゃあ君もただの銀行員か」



"ただの"銀行員...



相「Aさんは誰とも交際してないって言ってたけど？」



スーツの上からでも、大した体つきはしていないのが分かる
コネに頼りきった巡査部長か...こんな奴に...

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