公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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降「.....」

風「何か感じる事はありませんか？"嫌だ"とか、または

降「...誰だ」

風「だ、誰とは

降「相手は誰だ！」

風「そこまでは私も、ふ、降谷さん？」



結婚だと？
ふざけてるのか？
いきなり、いつの間に、どこの誰と！



風「お、落ち着いて下さい！何も今すぐ結婚されるわけでは

降「どこにいる！」

風「ま、まずは！ご自分のお気持ちを確かめて下さい！何故彼女の結婚に反感があるのですか？」

降「そんな事より早く居場所を

風「いけません！結婚は人生において大事な出来事です。これまでの降谷さんの身勝手な態度で阻止されるべき事ではありません。もし、"公安警察だから"や、"それで仕事を辞められるのは困る"などと言った理由でしたら、私も申し訳ありませんがお手伝い出来ません」

降「っ、風見！これは命れ

風「Aさんの事、どう思われているのですか？」





・




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Aさんから電話を頂いてすぐ、公安部内で大会議を開いた

まずは、最後に出勤された日に降谷さんのデスクに置かれていた辞表を見つけ出し、やはり封が切られていないそれを我々で開けて中身を確認

...するとそこには確かに、今回電話で告げられた旨で"辞職したい"との内容が

次に協議したのが、これをそのまま降谷さんにお伝えするべきかどうか
確かに辞表をしっかり読まれていたら分かっていた事だが、現状降谷さんはご存じない
しかし降谷さんが知るのはAさんにとって得なのか
それをしっかりと考える必要があった

Aさんは優秀な人材、引き留めたい気持ちは山々
しかし降谷さんからのパワハラの事もあり、ご結婚も我々が口出しして良い物ではない
同僚として、幸せで良い人生を歩まれるのが最大の願い

そして皆で導き出した二つの可能性は、
降谷さんご自身で気付いていないだけで本当はAさんを一人の女性として見ている事と、
"女性だから"気に入らずにいびりをしている事

前者であれば応援しない手は無い
後者であればAさんをお守りしよう

そんな決断がされた会議から実はもう既に5日が経過
Aさんの方で縁談話がどれだけ進んでしまったのかは分からないが...



風「降谷さん、



念の為にと用意していた羽田発の航空券を雑に掴まれ



風「お気を付けて！」



背広の裾をヒラヒラと

これが、完璧人間の降谷さんは恋に非常に不器用という伝説が生まれた瞬間
後に後輩にも語り継がれる事となる

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