公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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「ええ！？な、何してるんですか！昨日一晩かけて書いたんですよ！？」



見事に真っ二...四つになった見るも無惨な姿になってしまった私の辞表を拾い上げて
飄々とする眩しい程のイケメンを見上げて



「ちょ、ちょっと待って下さい！降谷さん！！」



えぇ...
私みたいな公安警察は要らないんじゃないの？
皮肉にも辞めれば喜んでくれると思ったのに

だから、受け取ってくれないとは全く思ってなかった

でも現実は...



風「何があっ...辞表...！？」

「降谷さんに破られちゃいましたけど...」

風「や、辞めるおつもりなのですか！？」

「はい...やっぱり私には向いていない職だったと思って...」



邪魔でいたくないし
足手まといになりたくないし
毎日怒られたくもないし
イケメンの上司は欲しいけど...



風「ほ、本気なんですか...？辞めるというのは...」

「ダメですか...？」

風「...悩みがあるのでしたらお聞きします。出来る限りのお手伝いも致しますので、どうかお考え直しをして頂けると...」

「.....」

風「今夜ぱーっと飲みに行きましょう！私が奢りますから！」

「っ、本当ですか！？」






・





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突然辞表だと...？
あの女、どういうつもりだ

この間の事件の責任を感じてか？
それとも上司が嫌いになったか？
どっちにしろ辞められるわけには行かない

風見には、男でなく女が自分と同等程度の能力を持っている事に嫉妬しているのかと訳の分からない事を聞かれ、その他の奴らにも発言を謝罪するようにと促された

実際、その内時間を作って"あの時は言い過ぎた"と話をするつもりだった
自宅に招いてまた夕飯でも作ってやろうと何故か余計なお節介を含めて

だが結局先に行動を起こしたのはあの女の方で、見せられたのはいつもの図々しさではなく辞表

...全く、一体全体何なんだ
どうしてあの女はこうも奇想天外なんだ
こっちの予測通りに動いてくれない
付き合いたいから頑張るんじゃなかったのか


風『はい、風見です』



そしてまた一つ予想外の出来事



風『分かりました、すぐに手配致します』



仕事を頼み、通話を切ろうとしたその時だった



風『もう一軒行きますか？』

『わーもう風見さん優し過ぎます...本当に彼女いないんですか？』



まだ切れていない事に気付いていないらしい電話の向こう側

もはや何に対してかも分からなくなって来たが
...どうしようもなくイライラする

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