公安警察、辞めさせて下さい 2【安室透/降谷零】

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「そりゃ好きになってるわけないじゃないですか...今日初めて会ったのに...」

相「...そ、そんな...」

「...で、でも、その、これから時間を重ねていけば

降「正直な事を言え」



と隣から口を挟まれても、相手は福岡県警のトップ
自分が公安警察だからじゃなくても普通に怖い
ここは修羅の国だよ？
見た目も強面だし...

それに、怒らせちゃったらうちの家族も何をされるか...

...お母さんは降谷さんに、"あら本当にイケメン！"って喜んでるけど

降谷さんも突然こんな事、そもそも何を考えてるのか...
"俺が結婚してやる"って...
流石に冗談だと思うけど
...でも、ハグは良かっ



降「この何の役にも立たなそうなへっぽこ巡査部長と結婚して福岡で暮らすのか、

相「は！？」

「っ！ちょっと！言葉に

降「俺と東京に帰って今の仕事を続けるのか、どっちがいい」



そう真っ直ぐ見つめて来るのは本気で恋した青い瞳
"今日初めて会ったからまだ好きじゃない"って今言っちゃったけど、降谷さんの時はそのイケメン具合に1発KOだった

剣道着カッコよかったな...とか
拳銃を構える姿もすごく様になってて、何だかんだ特訓は大変だったけど楽しかったとか...

そうやって思い起こしても被せられるのは惨めな記憶
毎日怒られて...
仕事も出来ないって...

...なのに、私をゼロに？



降「...A、



そうやって何故か唐突に始まった下の名前呼びも破壊力強すぎるし...
"その顔で呼ばないで"と心が叫ぶ



降「...これまでの事は全部謝る、信じてもらえるようにどんな努力もする。だから、後悔しない方をお前が決めろ」

「.....」

降「...東京に帰って来てくれれば毎日俺の手料理付きだ」

「え」

降「好きな弁当も用意しよう」

「え！」

降「菓子もアニメも何でも買ってやる」

「ええ！？本当ですか！」

降「それと、...あのネックレスも取ってある」

「っ...」

相「ちょっと待てよ！こっちも金ならある！欲しい物がなら何でも買ってあげるから！」

父「その前にだ！確かに娘の意見は重要だが、だからと言って全てを任せるわけにはいかない。私にとって君はまだ、突然娘に抱き着いた変態野郎でしかないのだからな」

「お、お父さ

父「Aは下がりなさい」

「うっ...」

父「...知らぬ間に本部長のご子息と二択になっているが、君にはまだその許可などしていない」

降「...はい」



...こんな修羅場、現実に、しかも私の身に起こるなんて思ってなかった

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