公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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風「...Aさん今日お弁当ですか？」

「はい！」

風「歓迎会の時に、料理する時間が無いと仰ってたと思うのですが...」

「降谷さんが作り置きをたくさん作ってくれたんです！レンジでチンすればすぐに食べれるようにって」

風「ふ、降谷さんがですか...？」

「これってもしかして...脈ありですかね！？」

風「え、そ、それは

「冗談ですよ、私多分嫌われてますから...」


そう言って綺麗に盛られたおかずに箸を伸ばす女性

私は非常に驚いている
あの歓迎会の時の事もそうだが、わざわざ作り置きを提供されたと...？
一方的にAさんに厳しくなさっているのかと思いきや、むしろかなり関心を注いでいらっしゃるような...
...しかし何故未だ拳銃も所持させず、現場にも行かせないのか...


「メッセージも一度も返信してくれないし、仕事もいつも終わらない量を...他の方から聞いたんです。自分の時はこんなに厳しくされなかったって。私だけなんですよね？」

風「それは...そうですね...」

「きっと気に入らないんだと思います。警察学校の時もそうでしたから」

風「...と言いますと？」

「女で首席だから、教官に色目使ってるんじゃないかって。一部の人にはよく言われました。気持ちは分かるので気にはしませんでしたけど」

風「...あなたと同じですよ、降谷さんも」

「...同じ...？」

風「降谷さんも総代、オールA判定、卒業生代表、そして首席で警察学校を終えられました。警察官になるには日本国籍を有さないといけないのはご存知ですね？」

「...っ、もしかしてあの外見だからですか...？」

風「私も他から聞いた話ですので詳しくは分かりませんが、一部の他生徒にあれこれ言われたそうです。ご本人は特に気にされなかったようですが...」

「そう...だったんですか...」





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降「っ、違う！警察学校で習った事は忘れろと何度も言ってるだろ！」

「す、すみません...」

降「もう一回！」


昼に風見さんから聞いた話が頭から離れない
具体的にどんな事を言われたんだろう、とか
本当に気にしてなかったのか、とか

あと、私の事はどう思ってるのかとか


降「...おい」

「...あっ...」


数十メートル先の的
...初めて、外した
拳銃を警察学校で触ってから初めて...


降「...今日はもう帰って休め」

「っ、まだ出来ます！逮捕術も

降「帰れと言ったんだ。俺も暇じゃない」


...やっちゃった...

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