公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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...ほ、本当にいらっしゃった...


「餃子降谷さんも食べますか？」

降「要らな

「とりあえず残しておきますね！」


本当にこの酒の席に降谷さんが...
"新宿の居酒屋でAさんの歓迎会を行っている"と返信したが、まさか来るとは思っていなかった為に


降『おい！』


と怒鳴り込むように個室に入って来られた際は皆が驚きを隠せなかった


降『こんな所で何をしてるんだ！仕事は終わったのか！』

『で、でも定時が...ひっ！』

降『定時は仕事を終えた人間が言える言葉だ！そんなに余裕なら期限を明日にするぞ！』

『明日は土曜日です...』

降『土曜なら事件は起こらないのか？』

『...い、いえ...』

降『ならさっさと仕事に戻

『待って下さい！あと少しだけ食べさせて下さい...お腹が空いてもう力が出ないんです...その後ちゃんと仕事しますからお願いします...』


とどこかで聞いた事があるようなセリフで懇願したAさんにさすがの降谷さんも良心が働いたのか、今は不機嫌そうに同じ卓の上でグラスを手にされている

...だが、本日降谷さんが本庁にいらっしゃる予定は無かったはず...
つまり、Aさんはただオフィスで作業をしていたかもしれないというのに、"あの女はどこだ"というメッセージを送って来られた事になる

オフィスにいたらその様子を見に行かれるつもりだったのだろうか？
もしくは、わざわざオフィスに居ない事を確認した上でのメッセージだったのか...
...いやいや、それでもオフィスに居なければ帰ったと考えるのが一般的
それなら、"どこだ"ではなく、"帰ったのか？"と聞くはずでは...

...考え過ぎか...



公「まさか本当にこの後警視庁に戻るのか？」

公「Aさんも可哀想だよな...」


そんなヒソヒソ声を片耳で捉えながら、私も同感はする
大切な大切な人材なのだからもう少し丁寧に...


降「...まだ食べるのか！」

「だ、だって今日はおにぎり一個しか...」

降「は...？お前料理出来るんじゃなかったのか！」

「そんな時間無いですよ...！あの資料あと200ページくらいあるのに、料理なんて

降「なら実家から持って来た食べ物はどうした！それで何とかなると言ってただろ！」

「美味しい物は後に取っておくんです！...東京じゃあまり売ってないし...食べたい時の為に

降「もういい！帰るぞ」

「え、ぎゃっ！」


か、帰るぞ...？
ご一緒に...？


「わ、私の唐揚げが

降「それくらい作ってやる！」


え...？

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