公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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「ど、どうぞ...」


ようやく片付いた部屋で出されたのはペットボトルのお茶と、今朝この女が抱えていた菓子折り...の中身


降「...それで、9割方完了したと言ってたいたな」

「あ、はい！すぐ準備します！」


自分の部屋とそっくりそのまま反転された間取り
だが醸し出す雰囲気は全く違う
片付ける過程で出て来たのは、本当にいわゆる"優等生"なのかと疑う様なものばかり
ぬいぐるみや、アニメのポスターとDVD
警察の制服の隣は2次元キャラクターのイラストで
ぬいぐるみの頭には女性警官用の制帽


「これです！今朝教えて頂いた物をそのまま再度書くのでは足りないと思い、過去の報告書を一通り見ました。フォーマットこそあるものの人によって書き方は多少異なっているようで、それを参考にしながら自分なりに組み立ててみたのですが...」


そう言いながら何故か自分でも菓子折りを開け始めた様子を横目に、文字や写真が並ぶ画面を少しずつ下へスクロールして行く

これまでの事件の概要
鑑識の資料との連携
図や表を用いた視覚化
更にこれからの予見と対策までしっか...


降「...何だ」


俺に渡すはずじゃなかったのかとツッコミたくなる程に普通に菓子折りを食べながら、同じ画面を覗き込んでいると思った視線は


「あ、いえ...イケメンはどうしてイケメンなのかなと...」

降「は...？」

「やっぱり目鼻立ちの比率なんでしょうか...」

降「...酒でも飲んだのか？」

「私お酒は強いですよ！」


...何だ、何なんだこの女は
目の前の期待を超えて来た報告書然り、全く掴めないペース然り
天然なのか
馬鹿なのか
計算なのか


「それで、どうですか報告書！時間はかかりましたが結構頑張って

降「報告書の事務作業くらい誰にでも出来る。現場に出れない警察官など意味が無い」

「...は、はい...」

降「...菓子など栄養の無いものばかり食べるな、夕飯は」

「オフィスでおにぎりは食べましたけど...」

降「来い、簡単な物だが少しくらい作ってやる」

「え...？本当ですか！？」





・




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うわ...イケメンの部屋...
本当に来ちゃった...！

すごい綺麗に整理整頓されてるしどこも臭くない
むしろ何となくいい匂いすらしてる気がする


降「適当に座れ」

「はい！」


2日目にして家にお邪魔できるなんて...
脈あり？
脈ありだったりしない...！？

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