公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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さすがだ..
警視庁警察学校からは首席で卒業したと聞いていたが、やはりその通りのようだな...


降「もう10発撃ってみてくれ」

「は、はい！」


目の前ではやや小柄ながら、完璧なフォームで拳銃を撃つ女性
降谷さんはきっと、以前のご自身と同じ成果を叩き出したAさんが気になるのだろう
学科術科共にオールA判定、まだまだ男社会の組織の中で総代や卒業生代表まで務め上げた

それで、恐らく実際にその力量を確かめたく術科センターに


「...ど、どうですか？」

降「ダメだ、全然成っていない」


なっ、まさか...そんな...
私には何一つ文句のつけようが無かったように見えたのだが...


降「風見、常備携帯用の拳銃はまだ渡すな」

風「...し、しかしそれでは

降「ダメだと言ったらダメだ。充分に扱えもしない人間に拳銃など危険な物でしかない。次、術科の選択は何だった？」

「あ...け、剣道です...」

降「...合気道を選ばなかった理由は何だ？」


警察学校の術科は男性は柔道と剣道の2択だが、女性の場合はそこに合気道が選択肢として追加される
その為か女性は合気道を選ぶ傾向にあるが...


「...友達が剣道を選ぶと言ったので、それで...」




・




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「はぁっ...はぁ...」


つ、強い...
崩れるように竹刀を道場の床に落として、荒れる息を整えようと必死になる

目の前には外された面から現れたイケメン
...ってダジャレみたいだけどただの事実

警察学校では男相手でも負けなかったのに
この人が、すごい
そんな所もカッコいい...！
...けど


降「射撃も剣道もこの程度か、首席が聞いて呆れるな」


...こ、怖い...
こんなに厳しい人なの...？


降「公安に無能は要らない。これから毎日特訓してもらう」

「ま、毎日ですか！？」

風「降谷さん！さすがにそれは

降「お前は本庁に戻れ。彼女はこっちで預かる」


って、この時も"毎日一緒に特訓出来る"って浮かれてたっけ...
剣道着姿カッコいいし、拳銃ももしかしたらフォーム修正の為に後ろから抱き付かれるようにキャッキャウフフ出来るかもって思ってた

でも蓋を開けたら...


...あんっの顔だけのサイコパス上司...こんな職場絶対に辞めてやるんだから！

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