公安警察、辞めさせて下さい【安室透/降谷零】

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"遅刻したら仕事増やすぞ"


「はっ...！」


チリリリリン
朝だ...

綺麗さっぱり片付いた部屋で、唯一散らかってるのは今かけてる布団の上
起き上がろうとすればカサカサと音がするのは、資料が一枚一枚床に落ちて行ってるから
そしてそれは眠ってしまうギリギリまで仕事をしていたという証拠


「はぁ...」


と自然に出たのは嫌な溜息か、心酔する様な吐息かも分からない
昨日ここに鬼イケメンがいた事
そして隣の部屋に招待された事
更にご飯まで作ってもらった事


「降谷...零...」


って名前も教えてくれた事
結局無かった事になっちゃったけど、朝ごはんを食べに行っても良いと言われた事
全部幸せ過ぎて飛べそう

...だけど


「...初恋の女性...か...」


...あと、何で最後怒っちゃったんだろう...
手にした携帯に"降谷さん"からの通知は無い

あの後すぐに

"ご飯ありがとうございました！とても美味しかったです！最後失礼を働いてしまったようで本当に申し訳ありません。初恋の女性、見つかるよう応援してます！"

って送ったんだけど...
返信が無いのは余計に怖いよ...





・




公「新人ちゃん、頑張ってるね！」

「あ、ありがとうございます...」

公「大変でしょ、降谷さんに振り回されて」

「まぁ...でもイケメンだから頑張れます...それに皆さんもこの大変な時期を乗り越えてるんですよね...」

公「ぜ、前半頑張れてそうに聞こえないんだけど...。僕達はそんな事無かったよ」

「え？」

公「初日から実際の報告書書かされたり、毎日術科センター連れ出されたり、あと部屋着にサンダルで出勤もね」

「そ、それはもう忘れて下さい！私も社会人2日目ですっぴん晒すとは思ってませんでしたよ...それじゃ私やっぱり嫌われてるんでしょうか...」

公「うーん...降谷さんは新人いびりをするような人じゃないと思うけどね...でも確かにちょっと厳し過ぎる気もするし...そうだ！そろそろ歓迎会をしようと思ってるんだけど、どう...っ、Aさん！？」

「それってタダ飯ですか！？」

公「そ、そうだけど

「行きます！!ありがとうございます！!行かせて下さい！!あ、そろそろ術科センター行かなきゃいけないので失礼しますね！」

公「え、あ、頑張って...！」

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