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『んっ…あれ?』
貴利矢「あ、起きた?」
女「ねぇ、貴利矢。あの子誰?」
知らない女の人だ…
貴利矢「んー?気にしないで。Aちゃん。」
『あ、はい。何でしょうか?』
貴利矢「何でしょうか?…じゃないよね?この子、自分の彼女。ねぇ、言いたい事、わかるよね?」
ぁ…もしかして…い、いや…貴利矢さんはそんな事する人じゃ…
『…わからないです…』
貴利矢「はー…わかってないわけないよね?」
『わからないです…』
女「お前、今どんな状況に置かれてるか、分かってる?」
『嫌、知らない…聞こえない…き、貴利矢さん、嘘ですよね?い、いつものように嘘だって、言ってくださいよ…ねぇ!!』
思わず縋り付いてしまう。
女「現実見ような?貴利矢はアンタみたいな女を捨てて、私のになったの。いい?」
『嫌です。』
女「わかったら、出ていきなさいよ!!!」
バチンッ…
痛い…ビンタされた。
カツーン…カツーン…
誰かの足音が聞こえる。
黎斗「やぁ、Aさん。九条貴利矢は所詮その程度の男だったという訳だ。君の全てを私に預けてみないか?」
『黎斗さん…?』
何故彼がここに…?
黎斗「手を出して。」
言われるがまま、手を差し出す。
黎斗「いい子だ。」
そのまま抱きしめられる。
『黎斗さ、ん…ぁ…あぁ…』
とても暖かい…そっか…私捨てられちゃったのか…
でも、捨てられたくなかったな…
貴利矢「サヨナラ。」
_________________
『嫌っ…って、あれ?んー、重た…いっ!?き、貴利矢さん!!彼女さんに迷惑…』
あれ?もしかして、夢だった!?
でも、わかんないよ!!貴利矢さん!!なんで、なんで…
貴利矢「彼女さんって?」
『なんで、私と同じベッドで寝てるんですか?それに、抱きついたりしてるんですか?説明してください!!』
ベシベシ叩く。全然力入んないけど。
貴利矢「わーわー!ごめんって。説明する。それは、Aちゃんが、泣きながら自分を呼んでたから!!」
『私が…?』
貴利矢「そ、そう。Aちゃんが、貴利矢さんって、何度も何度も呼ぶから…辛いのかなーって。それに、捨てないでって…」
『んっ…』
抱きついた。彼の優しさに触れたかった。
貴利矢「うぉ!?な、何!?急にデレ期!?」
『何となく、です…』
この暖かさは、あの世界の黎斗さんと似てる…でも、私は貴利矢さんの方が―――
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あおい - 凛華さん» お疲れ様です。 (2017年12月30日 21時) (レス) id: b863892dc2 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - 凛華さん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mますます続きが気になります(///∇///)無理しないでゆっくりやってくださいv(^o^)あたしも更新しましたよ(。´Д⊂)やっと…(。´Д⊂) (2017年11月11日 18時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - 凛華さん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mうわぁ(///∇///)わたしの作品読んでいただいてありがとうございます(///∇///)嬉しいです(〃ω〃)お互いに無理しないで頑張りましょう(///∇///) (2017年11月10日 23時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - リナっちさん» こんばんわ。いつも楽しく読んでます。無理しないでお互い頑張りましょうね(*^^*) (2017年11月10日 23時) (レス) id: f95a75cff2 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - こんばんはm(__)m遅くにすいません(。´Д⊂)まってましたぁ(///∇///)新しい作品(〃ω〃)楽しみにしてますv(^o^)あたしもがんばりますm(__)m更新…明日からになる…予定です(×_×)すみませんm(__)m (2017年11月10日 23時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛華 | 作成日時:2017年11月10日 20時