206 降谷side ページ6
雨の音のみが響く室内で立ち尽くす
いつもならあいつの声が響き渡っているのに
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風見 “降谷さん?どうされました?”
降谷「.....風見」
警察庁という立場上何が出来るのか
降谷「刑事部に通報しろ」
風見 “.....はい?どういう事ですか?”
降谷「.....家だ、早急に現場封鎖させろ。俺はこれから本部に向かう」
ここまで大きな事件を公安部が担当するわけには行かない
以前Aが家出した時くらいのものなら何とかなるが、殺傷事件となるとさすがに刑事部に回さざるを得ない
こんな時に俺は何も出来ないのか
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風見「降谷さん!刑事部に通報とはどういう事ですか!?」
降谷「現場に着いたか」
風見「まもなく到着すると先程連絡がありました。何があったんですか!我々にも説明してください!」
降谷「.....刑事部に聞け」
風見「しかし、降谷さん!」
降谷「今は一人になりたい。何かあったら報告しに来い」
小会議室を一つ借りて風見を締め出す
最悪の事態が頭をよぎるどころか、全く離れない
リビングに無数に滴り落ちていた血の匂いが鼻にこびりつく
あいつまで失ってしまったら、俺は
俺は
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この国を守る、などとほざいている場合ではない
それ以前に守らなければならない物があると言うのに、立場を前にあまりにも無力な両手を握りしめては、爪が食い込み血が滲む
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コンコン
風見「.....失礼します」
あれからどれほどの時間が経過したかは俺には分からない
風見「現状をご報告します。空き巣犯は降谷さんがお住いのアパートを留守だと確認した部屋から片っ端に侵入していたようです。事実、降谷さんの両隣の住人も被害を受けています。」
降谷「.....Aがいた、留守ではない」
風見「リビングで鉢合わせてしまったのではないかというのが刑事部の見解です......」
降谷「......答えになっていない!留守ではないのになぜ侵入されたのかと聞いている!」
風見「落ち着いてください!お気持ちは分かりますが、焦っても解決しません!」
.....そんな事は分かっていると言うのに
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故哀(プロフ) - 更新ありがとうございます!!私は読ませて頂いている立場なので、どちらでも作者様のお好きな方にしたら良いと思います!!どっちになっても楽しみにしています! (2021年6月15日 0時) (レス) id: ff320ab344 (このIDを非表示/違反報告)
みにわ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも陰ながら応援しています。何回もこの作品は読ませていただいてとても好きな作品です。サンプルを読ませていただきリバイタライズもとても楽しみにしてます♪是非更新よろしくお願いします!! (2021年6月14日 23時) (レス) id: a8cfd4ab6b (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - リバイタライズ読みました!前の作品も読みやすく面白くて最高と思ってたんですがリバイタライズが圧倒的に良すぎて書き直しが読みたいです(笑)心情とか描写がもう…!語彙力が無さすぎて上手く伝えれない、、、。毎回更新の通知が来るのが嬉しくてたまらないです、、 (2021年6月14日 20時) (レス) id: 152376b941 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - やっぱり続き読みたいです!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: ba820af92f (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 読みました!前より面白くなってるので、書き直しがいいです! (2021年6月14日 16時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2018年7月12日 15時