松田が残していった厄介者 5【降谷零/安室透】

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お腹空いた


喉乾いた



眠い



疲れた



痛い



苦しい



怖い









昨日とは打って変わって照りつける日差しが思考回路を破壊する




と言っても、もうすぐ夕方らしい



また夜を迎えなきゃいけないと考えると、いっそ死んでしまいたい









ここがどこなのか、もう全然分からない


完全に方向感覚を失った









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今日は月曜日


パパは学校に連絡してくれたかな


じゃないと無断欠席になっちゃうよ




蘭ちゃんや園子ちゃんは心配してくれてるかな








公安部のみんなはどうしてるかな


探してくれてるのかな








もし誰も探してくれてなかったら、悲しさを通り越して笑えるかもしれない









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“お前だけは必ず守る”








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......パパは探してくれてるよね.....？








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なんでだろ


いつもだったらこんな事思うはずないのに









会いたい


今すぐ黙って力強く抱きしめて、安心させてほしい


この手で、この体で、あの体温を感じたい









.....もう精神的に限界なのかも









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ーーーーーーーー風見sideーーーーーーーーー


風見「森に捨てた、ですか！？」





特例の取り調べを30分で終えた上司の口から発せられた言葉は衝撃的で





風見「高速道路沿いのですか！？」





降谷さんによると、鳥羽本人が運転していたわけではないということもあって、具体的に何処とは分からないらしい



それに加えて、森の奥深くまで車を走らせてから降ろしたとか






風見「.....ど、どうするんですか....？これでは探しようが無いですよ....？」


降谷「......」


風見「.....降谷さん？」


降谷「そんな事は言われなくても分かっている！」


風見「.....も、申し訳ありません....」






“殺した”という選択肢を除いた場合に残ったうちの、最も残酷な現実


それに対して明らかに感情を抑えきれていない様子に、秒針の音が響く








事件発生から30時間が経過している。

鳥羽の話からして、Aさんがお一人になってから22時間程度

少なくとも一晩明かし、これからまたそれを繰り返そうとしている





降谷「.....Aの普段の体力、そして状況からして、タイムリミットは72時間を圧倒的に下回る.....明日中に必ず探し出す」

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