松田が残していった厄介者 5【降谷零/安室透】

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「次の番号は.....57！」


『....あ、あった！』





食事、というよりもはや宴会だ


カラオケや、一発芸や、まともにご飯が進まない





今はビンゴ大会


景品はあるのかと聞くと、申請形式らしい

欲しい物を言えば後で買ってくれるとか





そうと来たら勝つしかない







「38！」


『.....リーチ！私リーチだよ！』








あとは74でビンゴ









・









・









・









・









.....がこういう時に限ってなかなか欲しい数字が来ない






17



85




26




49





4








.....あぁもうなんで！？







「73！」


『惜しい....！！』







74


お願い







74


74


74









・









・









『えっ、ちょっ！』


降谷「74、ビンゴ」








急に手からカードをするっと抜き取られたかと思うと、その言葉と共に“74”を開けられる







『は！勝手に開けちゃダメでしょ！まだ言ってない番号なん.....』






振り返るのと同時に言葉を失う







降谷「俺が今言った」


風見「.....降谷さん....」


降谷「どうせこいつらは、お前がビンゴになるまで待つつもりだ。今開けようが後で開けようが関係無い」


公安「.......夢が無いですよ」








心臓の跳ねる音がする









降谷「食事と遊びを区別しろ」


『.....離れて！近寄らないで！』







隣に並びたくない






降谷「.....はぁ？」


『なら私が離れる！』







風見さんを盾にして肩越しに覗く




シンプルにも黒で統一されたスタイルは、完璧なルックスをさらに引き立たせる






風見「え、Aさん？どうされましたか？」


『今日私の半径5m以内に入んないでね！』


降谷「.....既に入っている」


風見「あ、Aさん！？」





風見さんを引きずりながら距離を取る





『帰りも風見さんに送ってもらうから！』


降谷「.....納得できる理由を言え」






そんなの無理難題じゃないか


“予想以上のカッコよさに、一緒にいると恥ずかしいから嫌です“

なんてバカみたいじゃん








『.....そもそもまだカッコいいと認めたわけじゃ......は！』







思わぬ失態に時が止まる









・









......終わった








公安「.....Aさんがついに.....」


『トイレ！！』







に行くために、パパの横を急いで走り抜けようとする





けどそれが間違いだった









降谷「ヒールなんて慣れない物を履くからだ」

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