221 風見side ページ21
風見「しょ、正気ですか!?」
降谷「少しは頭を使え」
風見「....はい?」
・
バンッ
突然開く扉に反応がついて行かない
・
「ちょっと風見さん!最後まで聞いてくださいよ!」
慌てる我々の横でテキパキとこの建物を出る準備を行う上司
「今繋がってますから!」
そう言いながらデスクの電話を操作する
「Aさん聞こえますか?」
風見「.....え、Aさんと繋がってるんですか!?」
A “風見さん!私まだ死んでないよ!”
風見「......ほ、ほんとに.....」
呆気に取られる
A “通報してくれた人が、血だらけで倒れてたから死んだと勘違いしただけだよ”
風見「....よかった....本当に良かっ...」
降谷「A、何号室だ」
A “えっとね....503だって”
降谷「分かった、2時間以内には絶対に着く」
A “あパパ待って!”
電話を切ろうとした手を止める降谷さんと、その行動を電話口の向こうで読み取ったAさんに感嘆する
降谷「なんだ」
A “....その....早く来てね”
その言葉にこの場にいる皆が口元を抑える
風見「もちろんですよ!すぐに行きま....」
降谷「切るぞ」
風見「あっ降谷さん!」
プツープツーと虚しく響く音
降谷「“早く来て欲しい”だろ、ならこんな所でのんびりするな。さっさと駐車場に向かえ」
風見「.....分かりました」
・
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・
ーーーーーーーAsideーーーーーーーーーーー
ガラッ
静寂を破るドアの滑車
『....パパ!風見さ....』
・
・
大きな手と暖かな温もり
力強い腕
.....これだ
この2日間ずっと求めてたもの
今だけ欲しいもの
普段なら絶対いらないもの
明日からはもう御免だ
・
・
・
『....嘘つき、2時間って言ったじゃん』
降谷「“以内”だ」
『.....あっそ。風見さんも!』
風見「わ、私ですか!?」
『うん!私頑張ったんだから!』
・
.....やっぱり風見さんは違うな
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故哀(プロフ) - 更新ありがとうございます!!私は読ませて頂いている立場なので、どちらでも作者様のお好きな方にしたら良いと思います!!どっちになっても楽しみにしています! (2021年6月15日 0時) (レス) id: ff320ab344 (このIDを非表示/違反報告)
みにわ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも陰ながら応援しています。何回もこの作品は読ませていただいてとても好きな作品です。サンプルを読ませていただきリバイタライズもとても楽しみにしてます♪是非更新よろしくお願いします!! (2021年6月14日 23時) (レス) id: a8cfd4ab6b (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - リバイタライズ読みました!前の作品も読みやすく面白くて最高と思ってたんですがリバイタライズが圧倒的に良すぎて書き直しが読みたいです(笑)心情とか描写がもう…!語彙力が無さすぎて上手く伝えれない、、、。毎回更新の通知が来るのが嬉しくてたまらないです、、 (2021年6月14日 20時) (レス) id: 152376b941 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - やっぱり続き読みたいです!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: ba820af92f (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 読みました!前より面白くなってるので、書き直しがいいです! (2021年6月14日 16時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2018年7月12日 15時