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『離してあげて』
降谷「....お前、この間の話忘れたんじゃないだろうな」
一向に変わらない景色に、こちらから動く
『そっちがその気なら....』
榊原君の、掴まれていない逆の腕を私が掴む
降谷「A!」
榊原「ま、松田さん!?」
『別に私達は付き合うわけじゃない。ただ文化祭を一緒に回るだけ、何がダメだって言うの!』
降谷「バカか!そんな単純な心理なわけがないだろ!」
『そうやって決めつけないでよ!』
松田「....あ、あの!....お知り合いなんですか...?」
『そ、それは....』
その質問を聞いて腕を離したパパを見て、私も動揺のあまり離した
バレたくない
その思いが勝り何も言えない
・
・
降谷「そいつの父親だ、何か文句あるか」
『なっ!パパ!.....あっ』
しまった....!
余計ややこしい事を言ってしまった
榊原「....お、お父様なん....で....すか....?」
急に怯え出す榊原君を全く理解できない
『ち、違うんです!お父さんじゃ...』
榊原「お、おぉ俺!.....帰ります!お釣りは要りません!し、しし失礼しました!!」
『え!待ってくだ......っ!』
追いかけようとする手首を掴まれ、歩みを強制停止させられる
振り返らずも、その主は分かる
・
『.....もう自由にさせてよ.....いつもいつも私の邪魔ばっかり....』
蘭「Aちゃん....」
こんな所蘭ちゃんと園子ちゃんにも見られてることに羞恥心が沸き起こる
そこまで強く握られてるわけではない事を利用して、思いっきり振り払う
『今日夜ご飯要らないから』
降谷「A!」
カランカラン
涼しいベルの音と共に、変わらなく騒々しい街中に飛び込む
・
・
・
明日の海どうしよう
風見さんに連絡しようか
....いや、ダメだ
そしたらすぐにパパに気付かれる
今日は帰りたくない
顔も見たくない
携帯の電源を切って、絶対に見つからないような場所を目指して米花を駆け抜ける
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Rin.(プロフ) - pnnedc0xさん» 応援ありがとうございます! これからは更新が遅くなると思いますが、ぜひよろしくお願いします! (2018年6月24日 14時) (レス) id: 68a8014856 (このIDを非表示/違反報告)
Rin.(プロフ) - ひゆめさん» ありがとうございます!出来る限り頑張らせていただきます! (2018年6月24日 14時) (レス) id: 68a8014856 (このIDを非表示/違反報告)
pnnedc0x(プロフ) - はじめまして!追憶のディケード、松田が残していった厄介者、どちらも愛読させていただいてます!いっぱいアップしていただいてるので、私には心の癒やしが出来ております!!!海外でも頑張ってください、応援してます! (2018年6月23日 19時) (レス) id: 65c0dbf0e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 凄く面白いくて、一気読みしました!!更新頑張ってください (2018年6月23日 13時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
Rin.(プロフ) - 霧菜☆紗理屋さん» そうなんですね!? 海外在住者同士、日本の安全は降谷さんに託しましょう(笑) これからもぜひこの作品をよろしくお願いします! (2018年6月23日 6時) (レス) id: 68a8014856 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin. | 作成日時:2018年6月11日 16時