松田が残していった厄介者 3【降谷零/安室透】

128 降谷side ページ28

公安2「降谷さんならご存知かと....」



服などを買っている都合上知ってはいるが



一同「どうか！お願いします！」


降谷「....お前ら全員まとめて、Aへのセクハラ容疑で現行犯逮捕するぞ」


公安3「ち、違います！そういうことではなくて....先日、我々にも“父の日”のプレゼントをいただきましたし、いつもお世話になっているので、この機会に水着のプレゼントを....以前、お持ちでないと聞きましたので....」



大の大人の男たちが、その上警察官である男たちが、1人の女子高生に水着を贈るなど、これぞ本当の意味で変態だと思うのだが



降谷「許可しない、あいつのは今度俺が買う」


風見「降谷さん....」





そう言うと、両手を口元に添えて俺の耳元にそれを近づけて来た




風見「Aさんから聞きましたよ」



嫌な予感がして、コソコソと話す声に意識を集中させる


風見「キス未遂事件、公安部に流してしまってもよろしいのですか？」


降谷「ッ！ 風見！お前！」




Aのやつ、風見に話したのか




降谷「....なるほど、お前だろ。Aの寝不足の原因は」


風見「それは...申し訳ございません。それで、どいしましか？例の件お話ししてしまいますよ？」


公安2「風見さん、例の件ってなんですか？」





まさか風見に脅される日が来るとは思わなかったな





風見「例の件というのは、先日降谷さんが....」


降谷「待て風見！分かった、教える....」


公安3「ありがとうございます！」


降谷「その代わり、露出が激しいものは禁じる」


公安4「その点はご安心ください！我々は警察官ですから！」


降谷「その警察官が、女子高生にセクハラまがいな事をしてる時点で問題だろ」


風見「それは降谷さんも同じなのではないですか？例の件は十分セクハラだと思....」


降谷「風見、黙れ」


風見「は、はい...」


降谷「その話、口外したら、分かっているな...？」


風見「....気をつけます....」








・









全員がそれぞれの持ち場に戻ったのを確認して、コーヒーを一口含む



まったく、AもAだ


なんでもかんでも風見に話す






もう一度計画書を見直すと、日程は今週末で、発案日は2週間前になっていた

....つまりギリギリまで俺に隠していたということだ









・









とりあえず、今日午後ポアロに着いたら、休むと伝えなくてはならないな

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