松田が残していった厄介者 3【降谷零/安室透】

103 コナンside ページ3

灰原「それならそうと先に説明しといてくれない！？」


コナン「あ、いや....」


灰原「驚いたわよ！空いてた7号車のB室に死ぬ思いで逃げ込んだら、そこにあなたのお母さんが待ち構えてて、“あとは任せて”って言われたって何が何だか分からないじゃない！」


コナン「あぁ....」


ベルツリー急行での一件の後、このあくび娘はご立腹だ



灰原「その上、あとでその部屋に入って来たあなたが、携帯を押し付けて
“お前に変装した怪盗キッドが黒ずくめの仲間と会ってるから、なんて答えればいいのか教えてやってくれ！”
....って何かの冗談かと思ったわよ！」


阿笠「まっまぁ...やつらが本当に乗り込んでくるかはまだ半信半疑じゃったからのぅ」


コナン「俺も母さんから、ベルモットが列車に乗り込んでるってメールを貰うまで油断してたし...俺らの部屋は盗聴されてたみたいだから、下手な事言えなかったんだ」


灰原「.....」


コナン「お前の携帯をハッキングしてた昴さんが、ベルモットからのメールを見て、さすがにやばいと思って迎えに行ったらしいけど....予想通り7号車のB室にお前が逃げ込んでくれて助かったよ！」


灰原「その昴って人、何者なのよ！なーんであなたのお母さんと一緒に、あなたの家で暮らしてるわけ！？」


コナン「あ、あぁ...大丈夫、彼は味方だから！それに母さんが帰ってくるのはたまの週末だけだし...ま、今回の一番の収穫は、ポアロでバイトしてた安室透が奴らの仲間のバーボンだって分かった事だな」


阿笠「そういえば、彼はあれ以来体調不良で店を休んでるらしいが？」


コナン「そう！なんでポアロのバイトだったかは謎だけど、もう戻って来ねぇんじゃねぇか？ラッキーな事に灰原があの爆発で死んだと思ってくれてるみたいだし。ただ....」



そう、もう一つ気がかりな事がある



灰原「じゃああの子はどうなのよ！そのバーボンと一緒に暮らしてて、パパ呼ばわりしてる、あなたと同じクラスの松田Aって子は！」


その通りだ


コナン「俺も分からない。どうやら安室さんがバーボンだって事は知らないみたいだし、Aさん自身は悪い人じゃないはずだ。彼女の兄は3年前に殉職した松田陣平刑事で、安室透がその友達ということは、松田刑事もまさか安室さんが黒ずくめの組織の人間だとは知らなかったんだろう。」

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