松田が残していった厄介者【降谷零/安室透】

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『すみません降ります！』



やっとの事でホームに足が付くと、少し前にパパの背中が見えたので駆け寄る




降谷「電車降りるだけでどれだけ時間かかってるんだ」

『乗り込もうとする人も多かったんだからしょうがないでしょ！』




パパの前には両手を後ろで掴まれた30代後半くらいの男性がいた




男「お、おい、頼む。離してくれ！謝るから！」


降谷「我々が何のために存在していると思っている。」


『え、パパ、正体バラしちゃったの？』


降谷「逮捕されればこちらのものだ。あとでいくらでも口封じはできる。」


『パパ....怖いよ』


男「お嬢ちゃん、あんたの娘さんだったのか！俺にも小学生の娘がいるんだ！ここで掴まるわけには....」


娘じゃないです！



降谷「なら尚更だな。娘の身体に触れた男を、父親が黙って見過ごすわけがないだろ」



ええええ！乗っかるの！？



『ちょっと待って！私ちが...』


降谷「A、黙ってろ」





なんで！？と聞き返そうとした時には、駅の交番に来ていた




警官「....どうされましたか？」


降谷「この男は痴漢の現行犯だ。被害者はこちらの女性で、松田A。あとはその男から話を聞けばある程度の調書は作れるだろ。」



それだけ言って立ち去ろうとする展開の早さについていけない



警官「あ、ちょっとお二人さん！あなた達にも話を聞かなくては....」


降谷「A、先に行って改札の外で待ってろ」


『わ、分かった』








・








改札の手前まで来て振り返ると、さっきのお巡りさんが、パパに敬礼をしたりペコペコしたりしていた。


.....私には見せてくれない警察手帳かな


本当にいつでも持ってるんだね....

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