松田が残していった厄介者【降谷零/安室透】

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きっちりした服を着た店員さんに案内されて、席に着く




こんな上品な場所、居心地が悪い




降谷「好きなものを頼め」


いつもだったら外食しても勝手に私の分まで決めてしまうのに、急に自分で選んでいいと言われたことに不審感を抱く


『....本当に？』


降谷「ああ」


『なんでもいいの？』


降谷「好きにしろ」



こんな立派な店に来たのだ

せっかくだから一番高いのを頼んでやる




先程の店員が来て私達の注文を取る




降谷「お前そんなに食べれるのか？」



私が選んだのは、スペシャルディナーフルコース

メニューを一通り全部見て圧倒的に高価だったから



『別にいいでしょ！好きに選んでいいって言ったのはパパなんだから！』


降谷「どうせ値段だけで決めたんだろ」



思いっきり核心を突かれて、誤魔化すために水を一口飲んだ



『それよりなんでこんな高級レストランで食事なんか... 私を強制連行してまでここに来た理由って何？』


降谷「....知らなくていい」



はぁぁぁあああ！？

私は本当にスイーツビュッフェ楽しみしてたのに、無理矢理こんなところに連れてこられて、その理由は教えてくれないとか、一種の拷問だわ！！




もうめんどくさいから考えないようにしてスマホをいじる








・









・









食卓でスマホをいじるなんて絶対何か言われると思ったのに、何も言葉を発しないのを不思議に思ってちらっとパパを見た



『.....なにやってんの』



肘をついてこちらを見てはため息をついていた



降谷「A、その.....」


パパが言葉を詰まらせる事なんて滅多にないから何を言われるか身構えた







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・









降谷「......朝はすまなかった」


『あっそう........え！？』



朝って、喧嘩したの気にしてたの！？

今まで喧嘩しても謝られる事なんてなかったのに

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