追憶のディケード 2【安室透/降谷零】

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安室「これからいろいろなことがあると思います。どんなことがあっても、今度こそは命にかえてでも守ります。」






『今度こそ、とは.....？』







安室「.....気にしないでください。」







まだ、少なくともまだAに明かす時期じゃない。





もし俺が例の“先輩”だと分かった時、Aはどうするのだろう。









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安室「Aさん」





俺の胸に埋めていた顔を無理に上げさせると、互いの視線がこれでもかというほどに絡まる。






10年間待たされた俺の理性はもう、どうにかなってしまいそうだ。









プルルルル プルルルル





安室「はぁ....」





『安室さん？携帯鳴ってますよ。」





安室「分かってますよ。電話出てくるので少し待っててください。」









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降谷「風見か。どうした」






風見“ 降谷さん、大変です！ 警察庁に保管してあるNOCリストが狙われているかもしれません”





降谷「！！ どういうことだ」





風見“ 警察庁の警備システムに不正アクセスがありました。”





なんでこんな時に....




降谷「分かった、俺もすぐに向かう」






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仕方ない....





あんまりこういうことはしたくないのだが、今は一刻を争う






安室「ごめんなさい、Aさん、少し我慢してください。」





『え？ ん！！』





薬を仕込ませたハンカチで愛しい人の口と鼻を塞ぐ。





こんなものをいつでも持ってる自分が恐ろしい。





すぐに力が抜けたように、俺の腕の中に倒れ込むAは、本当に汚れを知らない眠り姫のよう。






降谷「ごめん、A。まだこっちの顔を見せるわけにはいかないんだ。」

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