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142話 ページ46

安室さんの3つ星シェフ顔負けのシチューを美味しそうに頬張る。



目の前に大好きな人がいて、好物食べれて、たわいもない話で盛り上がって。



それだけで幸せを感じたりなんかして。



私ってすごい単純というか………安室さんで世界が回ってるというか……。




まぁ要するに安室バカ。




「……ふっ、リスみたいになってるぞ」



向かいに座った安室さんがバカにしたように笑う。



恥ずかしくなって口の周りを手で覆った。




「くく…はぁ、A。お前に嬉しい知らせがあるんだが聞きたいか?」



『んぐっ!?』




笑っていた安室さんが突然そんなことを聞いてきた。



頬張っていたシチューを急いで喉の奥に流し込む。




『なに!?聞きたい!』



彼にずいっと詰め寄ると、一瞬きょとんとした顔をしたあと安室さんが頬をつねってきた。



『ひばば、ひょっと!ひゃにすんの!』



「はは、悪い悪い」



彼から離れて涙目になりながら頬をさすると、安室さんからからかうように笑われた。





真面目にやれやこのゴリラ!!!





「あのな、」




私が睨んだことで話す気になったのか、優しい顔で安室さんが言う。



彼の雰囲気が少し変わったので、スプーンを皿に一旦置いて手を膝に乗せた。



彼はテーブルに置いていたスマホを器用に素早く操作すると、とある画面を私に見せてきた。



『…ん?』




【ようこそ、東京ディ●ニーラ●ドへ】




そこには某夢の国のホームページ画像が。




困惑する私に安室さんはニヤリと笑って続けた。









「行くぞ、夢の国」

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レモン - 読んでて、ハラハラしたり、思わず笑ってしまったり、とにかく楽しいお話でした! おもしろい小説ありがとうございます! これからも頑張ってください! (2019年12月12日 15時) (レス) id: 3deba30f55 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 面白かったです!! 最後「夢の国」でえぇっー、そこはトロピカルランドでしょ!?と思わずツッコミましたww 降谷さん視点好きですわ、強いて言うなら「僕」じゃなく「俺」が良かったです (2019年3月2日 0時) (レス) id: 397416eb50 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - ナオさん» ありがとうございます。番外編のリクエストまでいただけるとは!考えてみますね! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - きのんさん» 結婚後ですか!考えてみます!ご愛読ありがとうございました。 (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - 素敵なお話でした!是非、その後のお話を番外編で読みたいです! (2018年7月26日 20時) (レス) id: be73906264 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リン | 作成日時:2018年6月23日 17時

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