100話 【祝】 ページ3
家につくなり、安室さんはスーパーの袋をどさりとキッチンに置き私の手を引いた。
されるがままに、リビングのソファーへと座る。
そして安室さんと正面で向き合った。
二人の間に数秒の沈黙が流れる。
先に口を開いたのは安室さんだった。
「………ベルモットと、会ったそうだな……」
『えっ!?なんでそれを…』
「さっきアイツと会ってたんだ。そこで聞いた」
まさか、知っていたとは。
彼に今日のことを言うか迷っていたが、その必要はなくなったらしい。
「……何も、されなかったか」
目線を下にずらしボソリと呟く彼は、今にも生気を失いそうなほど暗い。
心配はかけたくなかったけど、ここで嘘をついたら彼は怒るだろう。
だから、すべて話した。
ベルモットさんに、拳銃を突きつけられたこと。
バーボンのことをどう思ってるのか聞かれたこと。
私は安室透の彼女だから、バーボンについては何も思わないと、そう答えたこと……____
話を聞いた安室さんは黙り込んでしまった。
私は慌てて話を続ける。
『あっ、でもね!なんだかよくわからないけど気に入られたみたいだから!』
ね、心配しないで!そう無理矢理笑って言えば、安室さんはチラとこちらを見てため息を1つついた後、勢いよく私の肩を掴んできた。
私は押しに負け、ソファーの背もたれに背中をつける。
彼はうつむき、肩に触れた手に力を込めた。
いっ、いたい…
、
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レモン - 読んでて、ハラハラしたり、思わず笑ってしまったり、とにかく楽しいお話でした! おもしろい小説ありがとうございます! これからも頑張ってください! (2019年12月12日 15時) (レス) id: 3deba30f55 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 面白かったです!! 最後「夢の国」でえぇっー、そこはトロピカルランドでしょ!?と思わずツッコミましたww 降谷さん視点好きですわ、強いて言うなら「僕」じゃなく「俺」が良かったです (2019年3月2日 0時) (レス) id: 397416eb50 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - ナオさん» ありがとうございます。番外編のリクエストまでいただけるとは!考えてみますね! (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - きのんさん» 結婚後ですか!考えてみます!ご愛読ありがとうございました。 (2018年7月26日 21時) (レス) id: 0761f3b4ce (このIDを非表示/違反報告)
ナオ(プロフ) - 素敵なお話でした!是非、その後のお話を番外編で読みたいです! (2018年7月26日 20時) (レス) id: be73906264 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン | 作成日時:2018年6月23日 17時