もうただの一般人なんて言わせない【安室透/降谷零】

１０９話 ページ12

『っっったぁ〜〜〜！！！』




打ったお尻を撫でていると、ベッドの上から何してんだ……と呆れた声が聞こえた。




えっ、いや




驚くでしょ、普通に。




いつもいない童顔がいきなり目の前にあったんだよ！？




発作が起きるって。




『な、なん…！仕事は！？』



「今日は午後からポアロだけだからゆっくりなんだ」




『あ………あぁ、そう………』




そうか、




それでいいのか公安警察。




あっけらかんという安室さんを見て、なんだか驚いた私が馬鹿らしくなった。




まだ痛むお尻を押さえながらガクリとうなだれる。



安室さんはベッドからむくりと起き上がると、私をじっと見つめてきた。




筋肉がしっかりつき引き締まった身体に、思わず見惚れてしまう。




………昨日の夜も嫌になるほど見たけど……




彼に穴が空くほどまじまじと見られ、いたたまれない気持ちになった。




彼は顎に手を当てて、ふむ…と何かを考えている。




『………な、何？』




「…………いや……………良い眺めだなぁ、と」




『……へ？』




ニヤリと笑った安室さんに指をさされ、初めて今の自分の格好に気づいた。




身につけているのは下着のみ。




しかもこちらから彼を見上げるような体勢になっている。









、



、



、





『〜〜〜〜っつ！！！！！』






「いやっ、不可抗力だからな…！」





安室さんが何か言っているがよくわからない。





ぶわっと顔に熱が昇ってくるのが嫌でもわかった。




直後、朝っぱらから大きな悲鳴が寝室に響いた。

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