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もう二度と、会えないの…1話 ページ31

『ねぇら〜ん、もう泣かないでよ〜!』

「よくあることじゃねぇか、なっ?」

「無いわよぉ!!」


新一とAはミステリーコースターから出た後も泣き続けている蘭を懸命になだめていた。日はあっという間に落ち、もうとっくに夜になってしまっている。様々なアトラクションのライトが賑やかに辺りを照らしていた。


「あんた達はよく平気でいられるわね!?」


蘭は二人をキッと睨み付けた。彼らは苦笑いを浮かべて蘭を見る。


「お、俺達はほら、現場にいって慣れてるから…」

『バ、バラバラのやつとか…』

「サイッテー!!」


わっと蘭が両手で顔を覆う。Aはごめんごめんと謝りながら、更に苦笑いを浮かべた。彼女の肩を抱いて、必死に宥める。新一もそれを見て笑っていたが、ふと視界に入った人物を見て表情を変えた。


「A」

『ん?あっ、アイツ……』


彼の視線を辿ると、周りの視線を気にしながら人気のない裏道へと行く男がいた。それは先程ミステリーコースターにいた黒ずくめの二人組のサングラスの方だった。明らかに怪しい素振りをしており、探偵としての二人の本能が男を追えと言っている。



「悪い、蘭」

『先に帰ってて』


遊園地でなら、流石に事件なんかないと思ってたのに…と小さく呟いていた蘭の話を聞かず、新一とAは男から視線を外さないまま彼女に言った。


「えっ、ちょっとA!新一!」

『すぐ追い付くからさー!!』

「まっ…、」


蘭の制止を聞かず、二人は男の入っていった裏道へと走っていった。彼女もすぐに追いかけようとするが、何かに引っ掛かって転けそうになる。足元をみると、シューズの紐がほどけていた。



すぐに蘭は顔を上げたが、そこにもう二人はいなかった。途端、彼女はとてつもない胸騒ぎがした。


(何だろう、嫌な予感がする……

もう二度と二人に会えなくなるような……嫌な予感が……)



ざわつきが止まない胸に手をあてながら、蘭は二人が走っていった方向をじっと見つめていた____



そしてその後、最悪なことに彼女の予感は当たることとなる。

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mリン(プロフ) - 宵夜さん» こんにちは、コメントとご指摘ありがとうございます!修正が上手く行ってなかったようです。教えてくださりありがとうございました。また何かありましたらコメント宜しくお願いいたします! (2022年3月20日 16時) (レス) id: 535fdf8baa (このIDを非表示/違反報告)
宵夜(プロフ) - とても面白くて良かったです!少し質問なんですが、ページ14の『(小さくなったあなたの仮名)』って目次ページで設定したものですか?変換されていないようでしたので一応報告と思い…不快であれば消して頂いても構いません。 (2022年3月11日 0時) (レス) @page14 id: 5d45bacd52 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - マナさん» 久しぶりにきたのでご返信が遅くなってしまい申し訳ありません。数年前の私が作成した拙い内容ですがそれでも宜しければどうぞ使ってやってください…!わざわざコメントありがとうございます! (2022年2月20日 14時) (レス) id: 535fdf8baa (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 私なりに作品を参考させてもらっていいですか? (2022年1月30日 8時) (レス) @page1 id: 25d45421cb (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!映画沿いもありますので是非ご覧ください。 (2019年5月22日 7時) (レス) id: 148773b33b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mリン | 作成日時:2017年4月21日 21時

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