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11話 ページ41

Aと新一の頭に、学校や蘭達のことが過った。これからどうすればいいと言うのだ。


「ぶぉっほん、してAくん。君も大変だったじゃろうが、君たち二人に話さなければならないことがある」


悩んでいると、ふと博士が大きな咳払いをした。二人が彼の方を向けば、真剣な表情で話し始める。


「よいか、君たちが工藤新一と櫻井Aだということは、誰にも知られてはならんぞ!」

『えっ、』

「何でだよ」

「もし二人が生きているということが黒ずくめの奴等に知れれば、きっと君たちを始末しに来るじゃろう。その被害は君たちだけでなく、周りの人間にも及ぶかもしれんのじゃぞ?!」


博士がそう忠告すると、二人はハッとして黙り込んだ。博士の言う通りだった。自分の正体は、誰にもばれてはならない。新一から解放されたAは、はぁあと長いため息をついた。





「もー新一!帰ってるなら電話くらい出なさいよ!!Aもいるんでしょ!?」

『「っ!?」』


そうしていると、ふと玄関の方から蘭の声が響いた。トロピカルランドで別れてから心配になった彼女は、工藤邸まで探しに来たのだ。きっと玄関の靴を見たのだろう。二人はこの上ないくらい慌て始める。


『や、やばい!蘭だ!!』

「と、とりあえず隠れるんじゃ!」

「隠れるったってどこへ!!?」



三人でわたわたしていると、すぐに書斎の扉が開いた。扉の向こうから、蘭がひょっこりと顔を出す。

新一とAは、急いで優作の机の下に隠れた。



「あら、阿笠博士?」

「お、おお〜久しぶりじゃのぉ蘭くん!」



下手な誤魔化しをしている博士を他所に、Aは机の引き出しをおもむろに開ける。中には優作の眼鏡が丁度二つ入っていた。


『し、新一!ほら眼鏡!』


彼女はそれら取り出すと、1つを新一に渡す。かけると視力の良い二人には度が強すぎて、彼らはお互いに頭をぶつけた。



「…ん?」


その音に気づいた蘭が、書斎の机の方へと近づいていく。

小さくなった二人の探偵…1話→←10話



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mリン(プロフ) - 宵夜さん» こんにちは、コメントとご指摘ありがとうございます!修正が上手く行ってなかったようです。教えてくださりありがとうございました。また何かありましたらコメント宜しくお願いいたします! (2022年3月20日 16時) (レス) id: 535fdf8baa (このIDを非表示/違反報告)
宵夜(プロフ) - とても面白くて良かったです!少し質問なんですが、ページ14の『(小さくなったあなたの仮名)』って目次ページで設定したものですか?変換されていないようでしたので一応報告と思い…不快であれば消して頂いても構いません。 (2022年3月11日 0時) (レス) @page14 id: 5d45bacd52 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - マナさん» 久しぶりにきたのでご返信が遅くなってしまい申し訳ありません。数年前の私が作成した拙い内容ですがそれでも宜しければどうぞ使ってやってください…!わざわざコメントありがとうございます! (2022年2月20日 14時) (レス) id: 535fdf8baa (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 私なりに作品を参考させてもらっていいですか? (2022年1月30日 8時) (レス) @page1 id: 25d45421cb (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!映画沿いもありますので是非ご覧ください。 (2019年5月22日 7時) (レス) id: 148773b33b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mリン | 作成日時:2017年4月21日 21時

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