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2話 ページ3

「ま、何とかなるんじゃない?ここは言葉が通じない外国じゃないんだから」

「大人ですね…灰原さんて」

「まっ、子供じゃねーことは確かだな」


いつもの如く冷静でとても小学一年生には思えない口振りに、コナンはからかうように言った。そんな彼を哀はギロリと睨む。相変わらずの二人に間に挟まれた夏樹は更に苦笑いを浮かべた。


「フロントが観光課に電話すると言っとったから、心配いらんじゃろう…」

「すいません…」


博士がそんな彼らを安心させるように呟き、蘭が申し訳無さそうに謝る。小五郎が抜けているのはいつものことなので、決して蘭が謝る必要は全くないのだが。


「でも確かに言ったんだ!予約を承りました、って電話の相手が!」

「そう言われましても…」


そんな彼らの傍ら、諦めきれない小五郎は更にフロントマンに詰め寄った。今のシーズンは観光客でどこの宿も満室であり、今から部屋を取ることはできないという。一同が困り果てていると、そんな彼らの後ろから声がかかった。


「ど〜も!お待たせしました!!」


振り返ると、眼鏡に小太りの男性がこちらに手を振りながら走ってきていた。


「毛利小五郎さんですね?名探偵の…どぅわぁ!」


笑顔を見せたのも束の間、見るからにどんくさそうな彼は一行の目の前でド派手に転んでしまった。えええ!?と若干驚き引きつつも、夏樹はすぐに男性に駆け寄る。


『大丈夫ですか?』

「あ、あぁ…ありがとう」


手を差し出すと、男性はお礼を言いながら彼女の手を取り立ち上がった。




===

男性は神海島の役場にある観光課課長の岩永城児と名乗った。神海島では今月に入って急に観光客が増え、どこの宿も超満員で嬉しい悲鳴をあげているという。だが何とか小五郎一行の宿を確保したと言う彼に、一同はとりあえず野宿はしなくていいと安堵の息をついた。


「さっ、どうぞ。ご案内致しま…うわっ!?」


岩永が一行をホテルの前に停めてあるバンに案内しようとすると、そんな彼の背にわざとらしく男三人組がぶつかった。衝撃でずれた眼鏡をかけ直す岩永に謝りもせず、ガラの悪い男達は颯爽と歩いていく。コナンと夏樹はそんな彼らの後ろ姿を怪訝そうに見つめた。



「何なんだあいつら?」

「トレジャーハンターじゃない?」



不満気に溢す小五郎にコナンは凛とした声色で返す。それは当然、といった口調で一同はコナンに視線を集めた。



「トレジャーハンター?」

「水道工事の人かぁ?」

「えっ?」

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紅茶 - もう最高すぎです!新一の絡みの作品はとても少ないので、とてもドキドキして愛読させてもらっています!更新を楽しみにしています! (2月22日 13時) (レス) id: dd90f074e1 (このIDを非表示/違反報告)
Happy(プロフ) - 毎回ワクワクドキドキしながら見てます!更新を楽しみにしてます! (8月1日 17時) (レス) id: 9dbed7814d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - コナン君と彼女ちゃんラブラブだね、続きが楽しみです😁 (5月13日 19時) (レス) @page25 id: 0a46edb41a (このIDを非表示/違反報告)
RINO(プロフ) - いつも見てますリクエスト募集してますか?してたら緋色の弾丸お願いしますできればですけど (2023年4月24日 10時) (レス) id: be789abdc0 (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - あーむさん» わあ!ありがとうございます…!本日少し更新しましたので楽しんでいただけると幸いです〜 (2023年4月16日 3時) (レス) id: af6ae32b27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mリン | 作成日時:2023年4月3日 2時

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