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4話 ページ5

『あっ、風見さーん!コーヒー自分で買うんで大丈夫で〜す。その代わり今度飲みに行きましょ〜ね〜!!』



Aはとびきりの笑顔を見せると、風見に手をふって刑事部の方へと戻っていった。



彼女の後ろ姿を見送った風見はがくり、と項垂れる。



「風見……後輩の面倒を見るのも、立派な務めだぞ」

「……はい……」



横から降谷に呆れたように言われ、風見は頷くことしか出来なかった。



(アイツの面倒をみれるのなら、とっくにやってますよ降谷さん………)



風見はトホホ…と心の中で呟いた。



一方降谷は、風見と一緒に書類を運びながら先程の彼女のことを考える。



Aと握手をした時、彼は何か違和感を覚えたのだ。



その正体が何かわからないが、どうも突っかかる。



「なぁ、風見」

「はい」

「彼女は、いつもあんな感じなのか?」



そう聞かれ、一瞬きょとんとした風見は納得したように頷いた。



「あぁ濱口ですか……昔からあんな感じですよ、人をからかうのが好きで……」



お陰で苦労が絶えない、とういような表情をする彼を見て、降谷はそうか……と小さく頷いた。



(ではあれは間違いなく彼女の本性か………)



そこまで考えて、ハッと我に返った。



机の上に書類をおき、首を横に振る。



(いかん……つい、)



職業柄、相手を簡単に信用しない降谷の性格が、無意識に詮索を行おうとしていた。



更に、彼女に感じた謎の雰囲気が、より一層興味を引かせる。



降谷は脳内でちらつくAの顔を意識しないようにした__



===

一方、捜査一課に戻ったAは、慌ただしいその雰囲気に急いで佐藤のもとへ向かった。



『佐藤さん!』



Aが戻ってきたことに気づいたのか、佐藤はデスクからAの上着を取ると彼女に投げる。



「A遅かったわね!どこ行ってたのよ!」



上着を受け取ったAは、用件も聞かずそのまま佐藤に引っ張られ、戻ったばかりの部署を後にした。



高木も一緒のようだ。



状況が飲み込めないAは、よろけながら佐藤にたずねた。



『ちょ、ちょちょ佐藤さん!どうしたんですか!?』

「事件よA!!」

『ま、じすかぁああ……』



戻る途中に買った缶コーヒーを飲もうと思っていたAは、残念そうに項垂れた。



(ほんっと、捜査一課は忙しいな……!)

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W.m(プロフ) - このお話の虜になってしまいました!是非続きをお願いします! (2022年7月22日 1時) (レス) @page38 id: cc284c2617 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - びっくりするくらい面白いし続き気になります!!ぜひ更新して欲しいです!! (2022年5月21日 18時) (レス) id: 4f6136cbf2 (このIDを非表示/違反報告)
紅月 - 初コメ失礼します!とっても面白いです。探り合いの雰囲気とか格好いいですし、降谷さんがバーボン飲んでもらって赤ちゃん化するの笑いましたw可愛い! (2020年7月19日 13時) (レス) id: be796dbe9a (このIDを非表示/違反報告)
mリン(プロフ) - 雅2さん» 大丈夫ですちゃんとわかってますので!笑笑 この後の話に繋げてるのでご心配なさらず…!変なところで終わってしまったからですよねすみません…!コメントありがとうございました!! (2020年6月8日 2時) (レス) id: 8a2861dc31 (このIDを非表示/違反報告)
雅2(プロフ) - スピリタスって度数96の純正アルコールですよね?そのまま飲んだりすると大火傷を主人公が負ってしまうのでちゃんと水か何かで薄めて他のアルコールの果実酒として飲むようにしてくださいね笑 (2020年6月7日 22時) (レス) id: 57165b9e01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mリン | 作成日時:2019年6月22日 17時

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