【tnsr】無色の悪魔【男主】 (ページ35)

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第33話ページ35

俺は一瞬でこの魔国連邦(テンペスト)に何が起こっているのかを悟った。

この魔国連邦(テンペスト)には魔物に不利な二種の結界が張られている。

一つ目は四方封印魔結界(プリズンフィールド)。

これを発動させるには複数名の神殿騎士団(テンプルナイツ)が力を合わせる必要がある。

今回の場合は魔国連邦(テンペスト)の国全体に張られているので、四方に神殿騎士団(テンプルナイツ)の集団が居て、そこで魔法を使用しているのだろう。

そしてこの結界は「魔素を浄化」する。

魔物は魔素があるからこそ自由に動けている。

しかし、その魔素が浄化されていったらどうなるだろうか。

そう。上位の魔物ならまだしも、小鬼族(ゴブリン)などの下位の魔物は立つことすら困難になるのだ。

え？俺？

俺は悪魔だし、悪魔公(デーモンロード)だし、魔素量の限界をとっくに超えてるし。

魔素が無くなったってスキルを使えば良いのだから。

俺には何の影響もない。

が、俺に影響を及ばすとしたら。もう一つの結界だな。

もう一つは「魔法不能領域(アンチマジックエリア)」だ。

これは文字通り、この結界の中だと魔法が使えなくなる。

俺の得意な空間属性の応用魔法も使えない。

これは俺にとっては痛手だ。

でも、スキルがある。

それに、俺にはアレがあるからある程度は無茶をしても平気だ。

俺はベットの上でぐっすり眠るハルキをそっと撫でてから細剣(レイピア)を持って外へ出た。

そして俺は魔国連邦(テンペスト)住民守護計画を開始した。

計画内容はこうだ。

・全ての住民は助けられないが、目に入った住民は守る。

・戦う。

・暴れる。

・が、魔国連邦(テンペスト)には一切の害を与えない。

ー俺はこの作戦を遂行したー

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原作を壊すなんてことはしませんよ！！
(↑怪しい。)

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