6 刀剣女士、やはり寂しくて ページ9
翌朝
朝食は広間で皆で食べるらしい
そしてここで新たに顕現した刀を紹介するらしく、私は今、皆の前に立っている
人数多いね
長谷部「皆も知ってると思うが、昨晩顕現した、桜雪月だ」
長谷部が自己紹介しろと目で言ってくる
はいはい
貴方「ご紹介に預かった、私が桜雪月だ。さくらって呼んでくれると嬉しい。記憶はないけど、よろしくお願いします」
長谷部「見ての通り刀剣女士だ。仲良くしてやってくれ」
で、あとはご飯。
席は自由らしいが、やはり関係がある刀や刀種ごとにまとまるらしい
鶴丸「さくら、こっちだ」
鶴丸が太刀の多い席に呼び寄せる。人見知りはしない方だが、やはり少しでも慣れてる人が呼んでくれるのは有り難い
目の前の料理がすんごい美味しそうで美味しそうで私のお腹は限界だよ……
貴方「ここって、料理とか誰が作ってるんですか?」
光忠「基本的に、僕や歌仙くんかな。元の主が料理をする人でね」
やっぱ、持ち主に似るのかねえ
鶴丸「ほかにも料理ができる刀はいるが、光坊と歌仙は格別に料理上手なんだ!どうだ、美味いだろう?」
とりあえず目の前のだし巻き卵を一口食べる
う、うんまぁ
正月のおばあちゃん特製おせちのだし巻き卵、こんな味だったっけな
母さんと、おばあちゃんをこえるようなだし巻き卵作るって言って奮闘したっけか
不意に目の前がぼやけ始める。
暖かいなにかが頬を伝う感触がする。
もしかして私、泣いてる?
獅子「!?どうした急に!?」
ごめんね、驚かせて
鶴丸「こ、こいつは驚いた……」
鶴丸、ブレないな
光忠「え!?どうしたの!?美味しくなかった?」
いや違う。違うから落ち着いて
三日月が何も言わずに私の頭を撫でてくれる。その手が気持ちいい
ふう、やっと落ち着いてきた
貴方「ごめんなさい、驚かせて。私でもよくわからないんだけど、なんか、だし巻き卵食べたら懐かしい感じがして。ちょっと涙がでてきた」
鶴丸「もしかしたら君の主もよく料理をする人だったのかもしれないな」
獅子「記憶はなくても完全に忘れてないみたいでよかったな!」
三日月「お袋の味とやらかのう」
刀にお袋の味があるのかはわからないけどとりあえず美味しい。うん、美味しい。
光忠「落ち着いたみたいで良かった。たくさん食べてね!」
いくらでも食べれるよ、このご飯は
鶴丸「ところで君、やはり珍しいな」
鶴丸が唐突に言ってきた。え?何事?
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作者名:リムアクア | 作成日時:2019年8月1日 22時