6時15分 ページ2
サァーっというカーテンの開く音と共に心地の良い朝日が部屋に入る。
『...ねっむ、』
やってなかった課題、終わらせた後、二度寝したんだっけ。
それでさ、気づいちゃったんだけども、
カーテンって、
...自動だっけ？
ダラダラと汗を流しながら、恐る恐る振り返る。
『...きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！』
「いや、うるさいわｯ！」
自分でもうるさいのは承知だ！
だが、普通に考えて文句を言うのはこっちの方だろう、
『ｯ〜...なぜここにいるんだコネシマァ！！』
私の声量に驚き、ギャアギャアとカラスが飛び立つ音が聞こえてくる。
_母「...〜ってことなのよ。」
母が言うには、コネシマは家庭内の事情でうちの家で預かることとなったらしい。そこで、私にも伝えるためにコネシマを寄越したが、
私が寝ていたため言えなかったらしい(コネシマ談)
『はぁ〜...それで、』
kn「それで...？」
時計をチラ見する。
『時計見てみ、』
kn「うぉ、やべーやん...いくぞぉー！！」
私の手首を握り2人分の荷物を持ったコネシマ。
私の荷物も持ってくれるなんて...流石、コネシマ様。
そんなことを思い、コネシマを称えていると(心の中で)
いつの間にか、最寄り駅に着いていた。
私とコネシマは、息を整えながらカードで改札を潜る。
「まもなく発車します。」
『ヤバッ！コネシマｯ！！』
kn「ｯ...！」
駅員の出発の声が聞こえ、本気で走った。
電車に乗り込む駅員の声に反応できていないコネシマは、少し遅れてきた。
そのため、手を差し伸べた。
すると一瞬、顔を赤くし、そっぽを向いて、私の手をとった。
『〜ｯ！久しぶりに...ﾊｧﾊｧ、こんなに走ったﾊｧ...』
kn「...ｯ〜！」
コネシマは、電車の中だと言うのに顔が赤い。
そこまで疲れたのか、そんなことを思って『もう疲れたん？』って笑顔で煽ってやった。
そしたら、さらに顔をリンゴのようにして「うるさいわｯ！」といつもよりも吠えてきたので。
『はいはい。』と聞き流した。
__コネシマ視点
母さんと父さんが喧嘩を始めた。
またや。
いつもの喧嘩にウンザリする。
だが、今日は訳が違うようで、俺はAん家に預かられた。
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作者名：シャロッテ先輩 | 作成日時：2021年1月21日 22時
