= 3-Cの朝｡ ページ7
目黒 side
おはよーございます､恵比寿じゃありません目黒です｡
3-Cは普通コースです｡男女比も半分ぐらいかな｡
だから8時10分までに登校です｡特進より20分遅い｡
隣で一緒に歩いてんのが副担任の岡田Aです｡
ここで唯一の女性教師です｡すごいよね｡
そこだけは尊敬します｡
岡田「そこだけって言うなよ目黒」
目黒「え？聞こえてた？」
岡田「もろ声に出てましたけど」
目黒「嘘､マジか」
男ばかりの環境だからか､性格も男の子っぽいです｡
身長も169ぐらいあるって言ってたし｡
やばいよ､翔太くん抜かされちゃうわ｡
岡田「抜かす気ではいる」
目黒「また俺声に出てた？」
岡田「うん､超出てる｡」
今は7時40分で､予鈴の8時まではあと20分｡
来てる人は少ないけどいる人たちといえば､
いがり「あ､目黒せんせーAせんせーおはよ」
岡田「早いね相変わらず」
いがり「今日は瑞稀もいるよ」
いのうえ「やっほー」
目黒「お前ら俺ら一応先生だからね？」
いがり「分かってるよー」
教室で何気ない会話を皆とするのが好きなA｡
あっという間に10分になって朝の会が始まる｡
朝の会はサッと終わるタイプで､
でも岩本くんたちには負ける｡あの人たちほんと早い｡
さくま「せんせー､今日授業入ってないの〜？」
岡田「うん､図書室で本借りに来るの待ってるよ」
さくま「だって猪狩！」
いがり「え！俺歌の本しか借りないよ？」
岡田「大丈夫猪狩くん､それでもいい！」
目黒「どんだけ借りてほしいんだよ」
またまた他愛もない会話をして早々と教室を出る｡
十字路の廊下でばったり会うのは1年部の先生たち｡
棟は違うけど廊下で全部繋がってるから､
たまに会うことがあるんだよね｡
田中「あ､3-Cの先生だ」
岡田「いや普通に呼んでも良くない？」
松村「今朝の会終わり？」
目黒「そーそー､って亀梨先生は？」
田中「あぁ､いつもの如く生徒に捕まってる｡」
岡田「いや君たちも捕まるでしょ」
田中「今日はそうでもなかったよ､ね？」
松村「んーまぁいつもよりかはね」
目黒「んじゃ､俺らは職員室戻るわー」
田中「あの賑やかな職員室？」
岡田「あんま変わんないけどな､じゃあね」
松村「ばいばーい､元気でねー」
今日は彼らに捕まったので少し遅くなりました｡
まぁやっぱり職員室戻ったら岩本くんとかいたけど｡
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作者名：去夜-サリヤ- | 作成日時：2020年5月27日 2時
