ぶりっ子と悪女とモブのヒロインがいる部活荒れすぎてる。3【ハイキュー】

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憎々しげにこちらを睨みつける御三方。


なんだか久しぶりだな。最近平和だったからなぁ。



でもここまで敵意剥き出しなのは初めてかもしれない。


ちょっと気をつけよ。




高瀬先輩がゆっくりと口を開いた。



「…あなた、遥人くんに告白されたってほんと？」



「え、あぁ…はい」




やっぱそれだよなー！来るとわかってても恥ずかしい。


俯いてると、上から舌打ちの音が聞こえた。




「なんであんたなんかが…っ」


「幼馴染だからって調子乗らないでって言ったの忘れたんですか？」


笹倉ちゃんが妬むように睨んで言う。



「遥人さんを誑かして…ほんっと最低」




いや誑かしてないし。

なんで最低って言われてんの私



「別に誑かしてなんか」



「遥人くん、私達が話しかけても無視するのっ」


花宮が私の言葉を遮る。




「…Aちゃんが、なんか言ったんでしょう！？酷いわ遥人くんを騙してるのねっ！」



「は？いや騙してなんかないけど…何も言ってないし」


無視してんのはあんた達の日頃の行いでしょーが。



なんか腹たって来た。


何もしてないのになんでこんな一方的に言われなきゃなんないの。



悔しさに唇を噛む。


血の味がした。



私の返答に更に眉を吊り上げた3人は捲し立てる。




「だいたい及川さん達のことも騙してっ！」


「変な虚言吹き込んだんでしょう！？」



「…へ、いや及川さん達とは全然話してなんか…」



「だっておかしいもの！！」



憎悪をぶつける3人によれば、最近揉め事を起こしても全然心配も練習の中断もせず、


挙句の果てに自重の注意を受けたとか。





…気づいたんだ。



気付けたんだ。みんな。



やっと…



嬉しさが顔に現れていたのか、更に3人は怒鳴り声を上げた。




「みんなのことを騙すなんて最低！！」


「遥人くんも、みんなも、可哀想じゃない！」


「だから騙してなんか」


「実際騙してたじゃないの！！全国優勝経験があったとかなかったとか！」


「あれ知った及川さんたちがどんな気持ちだったか！」


「呑気に二軍、三軍にいた先輩にはわかんないでしょーけど！」



「…」



何も言えなくなった私に口をいじわるげに吊り上げて3人は責めてくる。




「最悪よ、あんた。」


「みんな頑張ってるの邪魔して」


「先輩のせいで今まで全国出れなかったんじゃないですか？白鳥沢から推薦来て偶に練習行ってたんでしょ。」


「情報流してたってこと？最悪」


「春高までに退部して下さいよ」




あまりの言いように、頭の何処かが切れた音がした。

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