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夏も過ぎ春高が着々と近づいてくる秋。部活が終わる頃には鮮やかな夕焼けが空を支配する。
「あ、課題忘れた」
「明日提出の？」
「うん、取ってくる」
「俺もいくよ」
危ない危ない。
あの先生怖いんだよなー、良かったな気付いて。
なんて会話を交わしながら夕日に照らされた廊下を進む。
さっさと取って帰っちゃおう。
クラスの戸に手をかけて、力を込めたその時。中から話し声が聞こえた。
「ずっと前から好きでした！」
「！」
「お、告白」
手を止め、覗きたい心を押さえて横の遥人を引っ掴む。
そして駆け出す。
「、うわ、おい課題は！？」
「明日朝写させて！！」
廊下を走って教室のあるB棟からA棟まで気付けば来ていた。無我夢中で走ったから肩を上下させて息を整える。
「なんだよいきなり」
「いや告白してたし入れないじゃん！」
「えー覗きたかった」
「…まあ。」
でも青春の邪魔は出来ないよねー
なんて言って笑う。
ふと窓を見ると夕焼け空が藍色に染まっていた。
「最近日が暮れるの早いよね。課題はいいよ、帰ろ」
近くにあった階段を降り、踊り場で何故か立ち止まった遥人。
「？何してんの」
「…いや」
遥人は何かを考えるような顔をして一段一段階段を降りる。
「？…変なの」
一階に差し掛かったところで遥人が口を開いた。
「…Aはさ、」
「ん？」
「好きな人とかいんの」
その質問に目を瞬かせた後に何だかおかしくなって笑った。
「…ははっ。なにそれ居ないに決まってるでしょ」
「…そ」
「…だいじょぶ。もし彼氏が出来ても遥人と幼馴染なのは変わんないし」
そう言いながら自分と彼氏の姿を想像してみる。
けど遥人じゃない人が隣に居るっていうのがいまいち想像出来なかった。
「逆に遥人は居るの？まあ居ないよねだって居る素振りなんか…
「居るよ。」
…へ？」
「居るけど。…好きな人」
嘘でしょって思ったけど、遥人の顔があまりにも真剣で。
別に関係ないよ。遥人はただの幼馴染だし。
遥人が彼女出来たって今までと同じようには出来ないけど幼馴染なのには変わりないし。
「…そ、そうだったの？知らなかった〜。」
最後の一段をジャンプで降りて謎の動揺を隠す。
「朝とか私と行かなくてもいいのに」
そういうと、遥人も私の横にジャンプで降りてくる。
「なんで？」
「なんでって…」
「好きだよ。」
「…え？」
「好きだよ、A。ずっと昔から」
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りぃ(プロフ) - 闇音さん、コメントありがとうございます。以前登場人物の名前変換設定で失敗してしまった時のが残っていると思われます、、意図的ではありません(><)ご指摘ありがとうございます！バクなのか何度訂正しても文字化けしてしまうみたいです、、また訂正してみます (2023年4月24日 19時) (
レス) id: 059539aecb (このIDを非表示/違反報告)
闇音(プロフ) - 初コメント失礼します。何ヶ所か文字化けしているところがありましたが、意図的にされているのでしょうか？ (2023年4月18日 0時) (レス) @page19 id: 4b6499a764 (このIDを非表示/違反報告)
噂のキャンディー(プロフ) - 遥人ォォォォォ！カッケェっす！夢主ィィィィィー！幸せになってね！号泣しました、この作品を作ってくれてありがとう！りぃさん！ (2022年8月7日 9時) (レス) @page50 id: 527420b84e (このIDを非表示/違反報告)
アバラボネ - あ〜泣く〜やばいっすまじで泣くなんかもう大好き！！あ〜好き、語彙力失っててすいませんちょっとつかまえに行ってきますとにかく！！この作品が最高すぎましたありがとう！！！ (2022年8月1日 23時) (レス) @page50 id: 8c98ac490b (このIDを非表示/違反報告)
椿 - めっちゃ面白いです！！がんばって下さい！！遥人が好き過ぎる (2022年7月28日 18時) (レス) @page49 id: 3764804c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りぃ | 作成日時：2021年12月30日 4時
