続 ページ46
『いないよ、そんな人。いないよ、そんなこと言った人。だって皆、優しいんだもん…！言わなくたって分かるから…！いないはずなの、いらないの、誰も俺が
ここにいることを求めてない…！俺に助けられた人なんてどこにもいない！
なんで怒るの…！？要らないなら皆のために使った方がいいじゃん...！』
わかんないよ、五条さんも傑兄も恵くんも兄上も。
だってほんとの事じゃないか。
俺は自分が言ってることが間違いだなんて思わない。
「契闊」
虎杖くんと代わった兄上が近づいてくる。
傑兄が止めようとして、でもそれよりも先に兄上は俺を持ち上げた。
「お前は俺のたった一人の弟だ。そのことを誇れ。俺はAが一番大切だ。何よりも、お前がな。お前はよくやってる、あの時も俺の事を助けた。
それで十分だろう？…長い髪も愛いかったが今の髪も似合っているぞ。ほら、もう泣くな。」
そう言って触れるだけの口付けがどうにもあったかくて、安心して。
もっと涙が零れて。
「おい、泣くなと言っただろう。」
そう言っても頭を撫でてくれる兄上の腕の中が心地よくて。
「は？いや離れろ、
「よし宿儺、歯ァ食いしばれ？」
「Aはこっちね、私とお話しようか。」
圧が強いです......
呪力を身体に流して、傑兄の方へ足を向けた時だった。
消音モードにしていた携帯が震える。
兄様からだった。
『ちょっとまってね......もしもし？』
《「もしもし、倒れたって聞いたんやけど大丈夫かいな！？」》
全然大丈夫なのにもう、兄様は心配性だなぁ。
『大丈夫だよ、気にしないで。どうってことないし。』
《「今からAのとこ行くさかい待っとってや」》
ガサゴソと後ろで音が聞こえてほんとに準備してる…？とか自惚れたこと思っちゃって。
でも本当に大丈夫なんだよ、来てくれるのは兄様の負担にもなるだろうし。
『そんなの悪いよ…ほんとに大丈夫だよ、京都にはみんなで帰るし。心配しないで、”兄様”。』
「「…は？」」
《「そうかいな？京都帰ってきたら先に家帰ってきてや？あとなんかあったら連絡してや。」》
『うん、もちろん。』
《「好きやで、雪。…待ってるさかい。』》
いつものように変わらずそう言ってくれることがすごく、すごくすごく嬉しい。
俺の事をずっと好きでいてくれるって思っちゃって。
きっとそんなことはないのに。
『俺も、兄様のこと好きだよ。』
「「は？」」
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だしまきたまご(プロフ) - Jさん» いつもコメントありがとうございます！エンディングはまだまだ先になりそうですが、色々調整しなければいけないのでアンケート取らせていただきました。全部書くことになりそうですが頑張ります！ (2021年4月3日 23時) (
レス) id: c9e7413bf3 (このIDを非表示/違反報告)
J - エンディング頑張ってださい。 (2021年4月3日 3時) (レス) id: 42cc688081 (このIDを非表示/違反報告)
だしまきたまご(プロフ) - うむさん» 唐突な告白貰っちゃいました...！ありがとうございます、頑張ります〜！ (2021年3月22日 0時) (レス) id: c9e7413bf3 (このIDを非表示/違反報告)
うむ - 好きです(唐突)この後の展開が気になる・・・無理のない範囲で更新がんばれです！！！ (2021年3月21日 11時) (レス) id: 7feb1ef4d4 (このIDを非表示/違反報告)
J - 無理せず頑張ってください！応援してます！ (2021年3月21日 2時) (レス) id: 42cc688081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だしまきたまご | 作成日時：2021年3月17日 10時
