真実とは美しくも残酷である。 ページ43
(五条悟side)
「…どういうこと？」
ベッドに横たわったAを見て硝子は信じられない、と言ったようにそう口にした。
「な、何が？Aは大丈夫なのか？」
慌ててそう言った傑を見た後に、目を瞑ったままのAを見る。
なぁ、A。
居るならもっと早く言えよ。
生きてんなら会いに来いよ。
禪院なんてところいんじゃねぇよ。
早く起きろよ。
みんなAのこと待ってんだぞ。
「Aくん、このままじゃあと5年も生きれるかわかんない...心臓も肺も充分に働いてないんだけど...ねぇ、どういうこと？」
いつも澄ました顔してる硝子から乾いた笑いが漏れた。
「「「「「は？」」」」」
僕から、傑から、悠仁から、恵から、その場にいる全員から重い言葉が飛び出た。
なんて言った？
5年もない？
今何歳だよAは。
そんな歳じゃねぇだろ？
「…お前ら何も知らないんだな。笑いを通り越して呆れるわ。」
「ちょ、宿儺！」
宿儺がさも全てを知っているようにそう言った。
何も知らねぇくせに。
「…どういうことだ？」
「Aに貰った水晶を持ってるやつ、或いは使ったやつ。手を挙げろ。」
一体なんのことだと手を挙げたのは、俺、傑、硝子、悠仁、恵、順平、真希、京都校の女子陣、今はいないけれど健人や雄もだ。
探せば他にも居るだろう。
「はぁ…絶望的だな。何がその水晶の材料になってるか知ってるか？」
「呪力...Aの呪力だろ？勿体ぶらずにさっさと言えよ。」
イラついて語尾が乱暴になったけど俺…じゃない僕はそう言った。
「違うなぁ...小僧、知ってるだろう？もう一つ、大事なものが入ってるはずだ。」
「………………これ、A先輩が宿儺に秘密にしろって言ったんだ。俺は宿儺から教えてもらったんだけど、言っちゃだめなんだと思って…
A先輩が作った水晶には、A先輩の5年分の寿命がひとつづつに入ってる、んだって…」
「…は？嘘だろ、だってそしたらAは幾つ作った？元々Aの寿命はどれくらいあった…？」
なんで、なんで言わなかったんだ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だしまきたまご(プロフ) - Jさん» いつもコメントありがとうございます！エンディングはまだまだ先になりそうですが、色々調整しなければいけないのでアンケート取らせていただきました。全部書くことになりそうですが頑張ります！ (2021年4月3日 23時) (
レス) id: c9e7413bf3 (このIDを非表示/違反報告)
J - エンディング頑張ってださい。 (2021年4月3日 3時) (レス) id: 42cc688081 (このIDを非表示/違反報告)
だしまきたまご(プロフ) - うむさん» 唐突な告白貰っちゃいました...！ありがとうございます、頑張ります〜！ (2021年3月22日 0時) (レス) id: c9e7413bf3 (このIDを非表示/違反報告)
うむ - 好きです(唐突)この後の展開が気になる・・・無理のない範囲で更新がんばれです！！！ (2021年3月21日 11時) (レス) id: 7feb1ef4d4 (このIDを非表示/違反報告)
J - 無理せず頑張ってください！応援してます！ (2021年3月21日 2時) (レス) id: 42cc688081 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だしまきたまご | 作成日時：2021年3月17日 10時
