# ページ24
「聞けよ稀咲ぃー」
稀咲の所に戻るなり、革のソファにダイブしてそう言った。
「聞いてるだろ。で？」
「んー明日の計画、殆どパーになった。」
「…は？」
紙と睨めっこしてた稀咲から紙が滑り落ちた。
「どういうことだ？」
「宵闇だよ、宵闇A。キヨマサもペーも全部丸め込まれた。キヨマサはお前が知ってる通り宵闇Aを刺して満足、ぺーは話つけて説得された。…計画、明日だぜぇ？」
丸め込まれたっつうか、元いた場所に戻っただけだけど。
今、時間は16:24。残された時間は少なくないし、これから稀咲がどう機転効かせるかも見ものだよなぁ。
「…ッチ、ノーマークだった。……めんどくさいな。宵闇から先に片付ける…のは無理か。彼奴ら連れてこい。役割を分担させる。」
「…おー。」
頭よく働くよな、稀咲。
要はキヨマサが刺す役だったのを他の奴らに変えて、ドラケンを襲うのもペー＋愛美愛主少数じゃなくて愛美愛主少数だけにするってことだよな。
そんな上手く行くかぁ？
まあでも、宵闇Aを片付けるとこで思いとどまってくれて良かった…とは言わないけど。
「お前ら、稀咲が呼んでんぞー」
いくつか回ってそう声をかけた。
適当にぶらぶらして。
夜の歌舞伎町を歩いたあとに、渋谷の人気のないところで煙草を吸っていたら、少し離れたところでどさり、と何かが倒れるような音がした。
興味本位で見に行ったら。
夜の暗さで夜空のようになった空色の髪。
金色のヘアピンが二つ地面に落ちていて、思い切り顔面から倒れている。
「…オイ、何やってんだよ。つーか、この数時間で何あったんだよ…」
答える声は無い。
しょうがねぇから持ち上げると、背が小さいのもあるだろうけど軽い。
「ったく、本当何あったんだよマジで…」
いや、オレも何やってんだか。
今日会ったばっかだし、明日抗争する相手だし。
もう後戻りはできないってか。
ほんとに、めんどくさいヤツ。
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なんばん - すごく面白いです！ドストライクです！書いてくれてありがとうございます！これからも頑張ってください！ (2021年6月2日 1時) (
レス) id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
Kira(プロフ) - いつも読ませていただいてます。面白くて大好きです。これからも頑張ってください!! (2021年5月31日 17時) (レス) id: 5ee4acc04b (このIDを非表示/違反報告)
るい - とっても面白いです！！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: b95688f803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だしまきたまご | 作成日時：2021年5月18日 2時
