バレてない ページ3
向井さいど
母親が亡くなって10年。
最近、親父が楽しそうってより、笑顔が増えた
そんなある日、家に帰ると知らない女の人がキッチンにいた
最近は、俺が料理してたから…
女の人が俺に気づいた
女「康二くん？お帰りなさい」
「誰？」
父親「俺の彼女」
「ふーん」
女「これからよろしくね？」
誰かに似てるって思いながらも…そのままにしてた
何回かうちにきた時に、その女はこんな話を俺にした
女「私にも康二くんと同じ歳の娘がいるの…その子にいつも我慢させてるから…」
「何？あんた、親父と結婚する予定なの？」
女「その予定よ。ただ、娘にはまだ言ってないの」
「最低だね」
この女は、親父と結婚するといいだした
娘に親父を合わせてないらしい…
数ヶ月間あの女は家に来て、俺に好かれようとしてきた
俺に会う時間があるなら…娘と暮らせよ
寂しい思いしてるんじゃないの？
初顔合わせで向かって顔あげたら…
Aがいた
少し安心した…
親父も初めて娘に会うらしい…
Aもいやだろうからいろいろ口実をつけて…籍を入れるのを先延ばしにしてもらった
ご飯のあと、2人きりになりたくてコンビニにいくことにした
貴方「康二で良かった…」
「俺も。安心した」
貴方「これからどうする？」
「黙ってたらいいんじゃない？スリル満載でよくない？」
貴方「そうだね？あの人達にバレるまで楽しみ」
「これからずっと一緒だね」
アイスを買って帰る
帰ると2人でリビングに親父と母親。
貴方「先にお風呂入っていい？」
ママ「行ってらっしゃい」
向井「アイス直しとくな？」
貴方「ありがとう」
父親「仲良いんだな」
「クラス一緒だし、よく遊びにいくメンツの1人だからな！」
女「そうなんだ〜知らなかった」
何で知らないんだよ！母親なら、話聞いてやれよ！
貴方「あがったよ！康二、入ってきなよ！」
「行ってくる」
あの女、本当に何も知らないんだな…
貴方「お風呂のシャンプーオレンジの使っていいから」
「ありがとう」
お風呂を済ませるとさっき買ったアイスを渡してきた
貴方「康二これ」
「ありがとう」
貴方「ママ、康二どこで寝るの？」
ママ「同じ部屋でもいいでしょ？」
貴方「あの部屋狭いけど！前の部屋じゃダメなの？」
ママ「確かにそうね！康二くんいい？」
「寝れたらどこでもいいです」
貴方「アイス食べたら、案内するね！」
部屋に向かうと…
後ろで親父と女の声が聞こえる
女「康二くんに…」
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作者名：横尾りほ | 作成日時：2020年6月30日 21時
