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いざ、松陽先生の所へ! ページ45

「高杉様、貴方は…


自分の時代が永遠に続くとお思いで?」


「はぁ?」


伊東の言葉に首をかしげるとハァーとため息をつきながら伊東は話を続けた


「私はこんなところで燻っている男ではない。
誰もその事に気付かない。下級貴族の出身というだけで未来が決まる…。」


私はそれが許せないと嘆くこの男
実力のある自分が何でこんな地位にいるのかと




「だからこの女を使ってこんな事を……Aがどれほど怖い思いをしたか!」


「どれほど怖い思いをしようと関係ない。
宝生親子を取り入れ、全てが終わったら罪を擦りつけ私が王の座に就くという計画もこれで台無しだ」


伊東はそう言うと刀を鞘から抜き
俺に斬りかかってきた


俺は持っていた刀で対抗する


「ここまできたら天下に器を示すだけだ。貴方を殺して!」


後ろから晋助さんと叫ぶAの声が聞こえる






「テメェが俺の事が憎いなら殺せばいい。首なんざくれてやらァ。だがな…」


握っている刀に力を込めて伊東を押していく
普段は近衛兵に守られている俺にここまでされるなど予想だにしない事態に戸惑っているらしいが、気にせずに続ける


「俺は惚れた女傷つけた野郎はぜってェに許さねェェェ!!」


そう叫びながら伊東の刀を床に落とす。
伊東は膝から崩れ落ち、負けを認めたようだ


クソッと言いながら泣いている伊東を背にし
Aの方を向き、Aを抱き上げる



「もう大丈夫だ。怖い思いをさせたな」

「いいえ。晋助さんが助けに来てくれたから」




ーーー


「高杉様ァァ! A様ァァ!」




ようやく真選組の奴らがこの場所に辿り着き
銃を構えて小屋を取り囲んでいる

この後、伊東と宝生姫麗の身柄は確保され
宝生夫人も事件に関わった真選組の奴らもこの事件の関係者として拘束された





「本当に申し訳ございませんでした」

局長の近藤がそう言うと真選組の隊員達が全員頭を下げた



「もう大丈夫です。ご心配おかけしました」

「Aもそう言っている。頭を上げろ」


そう言うと真選組の隊員達は頭を上げた


「Aどうする?このまま帰るか?怪我も…」

「松陽さんの所に行きます。私の大切な人の恩師がどのような方なのか見たいから」


Aのその言葉にわかったと返事をし
真選組の奴らに出発の準備を命じるとすぐに支度を始めた



「ありがとうございます」


先程とは違い笑顔を見せるAに安堵しながら俺達は薄暗い森を後にした

吉田松陽という男→←いざ、松陽先生の所へ!



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梍鵺(プロフ) - 桂さんのことをズラでは無くヅラと呼んでいる筈です。間違っていたらすみません。 (2019年10月11日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - KAGUYAさん» ありがとうございます!更新頑張っていきます! (2017年5月29日 21時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - この小説本当に大好きなんです!!高杉さんがイケメンです!!更新頑張って下さい!! (2017年5月29日 21時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - ななさん» ☆ありがとうございます!更新頑張りますので応援よろしくお願いします! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - この小説大好きです!面白くて読んだあとつい☆連打してしまいました(笑)更新頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 280c375423 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆいり | 作成日時:2017年5月26日 12時

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