俺様王子と舞踏会1 ページ27
「遅い…」
Aが席を立ってから随分経つが戻ってくる気配はない
おそらくあの貴婦人達の中にいるのだろう…
王子の妻ともなれば、自分の権力を利用して気に入らない貴婦人達の旦那である公爵や伯爵を失脚させることも、逆にお気に入りの貴婦人の旦那達には高い位を与える事もできる…
それぐらいの権限を持っているのだAは…
その為貴婦人達は必須なのだろう
王子の妻であるAに気に入られようと…
まぁ Aはそんな事はしないと思うが
「凄い人気だな、Aちゃん」
「何のようだ。銀時」
来ちゃ悪いのかと聞いてくるが当たり前だ。
舞踏会に一般人が来るなんて普通は許されない
「でも久しぶりだな。舞踏会なんて」
「テメェ、出た事あんのか」
「忘れたのかよ! 二年前の仮面舞踏会!」
「……確かにお前を呼んだな」
二年前、Aに少しでも近づきたくて桜蘭王国のある貴族に頼んで仮面舞踏会を開いた
貴族はいい奴で快く無料で一番広いホールを貸し…
「いや、あれはお前が脅して無理やり貸させたんだろ。屋敷一つ全焼させて
『ホールを貸さないと全ての屋敷がこうなるぞ』って。やっぱりお前テロ…」
バキッ バキッ
「快く貸してくれたんだ」
「な…に…この、ジャイアニズム…」
しかしホールを借りたはいいが、
銀魂王国の王子と桜蘭王国の姫が直接会うなんてできない。その為仮面舞踏会として仮面で顔を見えないようにした
Aに手紙を出した時には来てくれるか不安だったのだが、来てくれた時にはとても嬉しかった。
やっぱり俺とAの運命はあの時から…
「いや、あれもお前が使いの奴に
『Aを連れて来なかったら、お前も血縁者も全員斬首だ』って脅し…」
「テメェはいちいちうるせェ!!」
銀時に蹴りを入れて煩い口を塞いだ。
まぁ 話を戻すと俺が開催した仮面舞踏会にAが来てくれた。
仮面越しだったが一目でAだということはわかった。
そしてその時に一緒に踊ったりもした
Aは初めての仮面舞踏会だったらしく緊張していたが、ダンスは上手く短い時間だったが同じ時を過ごせた
…まぁ これからはずっと一緒だがな
「そろそろ迎えにいくか」
伸びている銀時を万斉に頼んで連れ出してもらった後、俺はAの方へと足を進めた
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梍鵺(プロフ) - 桂さんのことをズラでは無くヅラと呼んでいる筈です。間違っていたらすみません。 (2019年10月11日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - KAGUYAさん» ありがとうございます!更新頑張っていきます! (2017年5月29日 21時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - この小説本当に大好きなんです!!高杉さんがイケメンです!!更新頑張って下さい!! (2017年5月29日 21時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいり(プロフ) - ななさん» ☆ありがとうございます!更新頑張りますので応援よろしくお願いします! (2017年5月27日 20時) (レス) id: 362e68c016 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - この小説大好きです!面白くて読んだあとつい☆連打してしまいました(笑)更新頑張ってください! (2017年5月27日 17時) (レス) id: 280c375423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいり | 作成日時:2017年5月26日 12時