月夜に眠る双子の話

瞬間移動の秘密 ページ38

「あとは展示台から消え、

群衆をかき分けてビルの下までたどり着いたお前がそのフックを体に引っかけ、


その合図を待って仲間がビルから飛び降りるだけ・・・」

ってコナン君は説明をしていた。


だけって言ってるけど､結構恐いんだからね！


「仲間の体重を重りでお前より少し重くなるように調節しておけば・・・

滑車の原理でお前の体はみるみるうちに屋上へ到達し、素早く滑車を回収して

瞬間移動したかの如く出現出来るってわけだ！」


うん、私とお兄ちゃんの体重の差が結構あって、20Kgの重りをおなかにつけてたんだ。

これって重たいから歩くのも大変だし、周りからは太って見えるんだよぉ。


それから、コナン君は見事に私達のトリックを次々と見抜いて行ったんだ。


お兄ちゃんが犬好きの文字の上の点に合わせて大好きって文字に見せて、上に登っていたことも、

私が垂れ幕の中に隠れてることも、全てだよ！


この推理力・・・

KZに入って欲しいぐらい凄い！！


それで、こんなことも言い始めたんだ。

「そう､黒い服・・・やっとわかったよ・・・

お前がなぜ人目につきやすい非合理的なあの白い格好で登場するか・・・」

え、そんなのに理由､あるの？


「人は誰しも白い物が目の前から消えれば無意識に白い物はどこだと目で追っちまう・・・」


言われて見ればそうかもね。

「白から黒へ早変わりできるお前なら当然の選択だな・・・」

『ああ・・・それと同時に・・・』


お兄ちゃんが話し始めた。

『黒い闇の中から・・・突然白い物が現れると・・・』


お兄ちゃんはそう言いながら黒い服を掴んだ。

『ミステリアスだろ？』


それで、怪盗キッドの衣装に変えたんだ。

すると、下の人達も見つけて「キッドがビルの壁に立ってる！」ってなっているんだ。


みんな、糸見えないのかなぁ。

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皆さん、今晩は！


本当はこの回で「んじゃ、真ん中で」までやりたかった・・・

けど充電と字数も微妙でね、


出来なかったんだ。


ごめんなさいぃ！！

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