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「そうかもなぁ」
敢えて濁す様に返事を返す。そこまで出かかっているのであれば、どちらかと見守る立場である彼等は口を挟まない方が良いだろうと判断した。その返事に「そっかぁ」と零せばAは切り分けられた甘い玉子焼きを口に運びナグモも続くようにフレンチトーストを頬張れば美味しさに揃って幸せそうな表情をする為表情筋が自然と弛む。2人の目には成人に達している年齢とは言え、幼い妹や弟の様に映っている。その表情をしていたせいかAの目には面白く映った様でクスクスとしている。
「ふふ。何だよ、その緩い顔〜。食べたいんなら一口食う?」
「ありがと、でもAが食べ。食べてるの見てたら2人が健やかに育ったらええなって思ってさ」
「ぼく達もう成人の筈ですけど……」
「2人はまだ色々学ぶ事が多いんだよなぁ。成長途中やって〜」
「やから、何か困った事があったら相談乗るからな」
穏やかな声色でそう言われれば、それが自分達の為の言葉だとわかり小さく頷いた。暫くすれば鐘の音が鳴る。それは、それぞれが仕事に向かう為の合図だ。
「やべ、訓練の時間そろそろ始まんぐぐ」
「詰め込んだら喉詰まっちゃうよ!」
Aが残りのトーストを慌てて詰め込み牛乳で流し込んでしまえば食器も片付けしんぺい神達に「また後でな!」とバタバタと走っていき、ナグモはそんなAに仕方ないと溢しながら同じく片付け「行ってきます」と言い去っていく。2人を見送れば丁度朝食が出来上がったので受け取り、席に戻れば食事を始める。
「それにしても、ほんと最初に会った頃より顔色良いわ」
「仕事は大変だろうけど、キチンと食べてやりたい事やってるから。……それに、あいつ等の事も色々気になってるやろし」
「ね〜。いつ気づくんやろ」
「近い内にはあるかもな。ぺ神はあの子等にはよ気づいてほしい?」
「ゔ〜ん……。そう思う反面、母性を感じた身としては早い気も」
「母性の方なん???」
尤もな疑問を零しながらも兄さんは朝食であるバケットサンドに齧りついた。
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リアル多忙の為とスランプだった為に更新大変遅くなってしまい申し訳ございません……!まだ此方の方いつも以上にノロノロだと思いますのでゆっくり更新をお待ちいただければと思います……。
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作者名：米（よね） | 作成日時：2023年5月11日 12時
