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「……以上がC国での出来事や」
「ご苦労だった」
C国から帰国したオスマンはグルッペンに外交内容、その日の出来事を報告していた。あの後、C国から更なる協力体制を出してもらえる事となり結果的にあの場での解決は功を成していた。
「あっちにいた兵、たぶん吐くと思うわ。C国から情報提供してくれるやろうし、そこから芋蔓式にこっちに入った
「何処まで吐くかまではわからんがY国に損害は与えられるだろう。XX国自体に損得は無いが、此方が不利になる事は無くなったな」
ただでさえ相手は軍事大国であり、一度防衛と侵略を成功した結果がある為相手は警戒を強める可能性が高い。だからこそ、此方の情報は渡す訳にはいかない。
「次の作戦はもう立ててるん?」
「何通りかはエミさん達と既にな。なかなか彼方が停戦解除せんからウズウズしとるんやけど」
「全く相変わらずやな……」
呆れながらトントンが書類の束を持ちながら入室してきた。グルッペンの机にそれを乗せれば、乗せられた本人は不満気にそれを見る。
「書類飽きたんやけどぉ」
「阿保、コレも立派な総統の仕事やろが。ちゃんと仕事せぇ」
駄々を捏ねる子どもとその母親の様なやり取りをクスクスと笑いながらオスマンは見ていたが、時計を見ると踵を返そうとするのをグルッペンが見る。
「もう行くんか」
「報告は終わったしな。それに、これからA達とお茶会の約束取ってるめう♪」
「お茶会……」
疲れていたグルッペンの中で単純すぎるイコールが出来上がっていて、お茶会＝甘い物が出る・A達がいる＝2人をもっと観察が出来る。……その間、約0.3秒。立ち上がれば口を開いた。
「俺も行く」
「はあ〜???仕事どうすんねん!」
「終わったら全部やる」
「しょうがないなぁ、席増やしとくわ」
「わーい」
「ちょ、おま?!」
国のトップらしくない、緩い声で彼は喜ぶ。だが、トントンは何甘やかすのかと言いたそうにするがその前にオスマンが口を開く。
「トントンも参加めう。ちゃんと休まないと仕事の支障が出るやろ、ちょっとは息抜かんと」
仕事詰めで何徹かし、彼の目の下に出来た隈をジッと見て言えば気まずそうにする。やがて諦めた様に「わかったわ……」と呟くのを聞けば、オスマンは機嫌を良くして笑顔を浮かべた。
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作者名：米（よね） | 作成日時：2023年5月11日 12時
