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「ゾムゾムゾム〜〜〜!!!」
「何やシャオロン〜、今飯食ってんやけど」
食堂に駆けこんで来たシャオロンを眉間に皺を寄せて見る。その隣ではエーミールが
「さっき鬱先生に聞いたんやけど、Aがスパルタクスと決闘してるんやって!面白そうやから見に行こうや!」
「マぁジで?ほんまおもろそうやん!エミさんも行こ!」
「え、今まだ食べ、ちょっ、おぉっ?!すいません食堂の人後で食べるんでラップしておいてくださあ゛あぁ〜〜〜っ!!!」
襟を掴まれエーミールはそのまま抗う手段も無く引き摺られて行き、食堂のスタッフ達はいつもの光景に苦笑いしつつも見送りながら後でまた食べられる様にと指示された通りに片付けを始めた。
†††
シャオロン達が赴いたのは一般兵達が訓練で使用する運動場の１つだった。元々A達を此処に呼び兵達の一部に新幹部補佐として直に顔合わせをし訓練を指南する予定だったのだが、大幅に予定変更がされてスパルタクスとAの模擬刀を使った決闘が行われる事となり兵達はそこ見学となっていた。そこに彼等が辿り着けば先に着いていたコネシマと鬱、ナグモがいて更にロボロもいた。
「あれ、ロボロお前仕事は?」
「今日の分はとっくに終わっとるわ。決闘する聞いたから、Aの動き見たくて来たんやけど」
「ふぅん。今2人ともどんなん?」
「Aちゃんは力上手く抑えながら互いにええ勝負しとるで」
「んっふふ、周り目ぇかっ開きながら見とるわ。初めて見た新幹部補佐がタッくんと対等にやり合ってるんやからなぁ」
愉しげに鬱とコネシマはシャオロンに返せば、目を輝かせながら決闘の場に視線を向ける。木製の模擬刀同士が力強く叩きつけられる音が響き、それは小気味良いパーカッションにも思える。スパルタクスもAも引かず、目の前の存在を倒す為だけに動いている。
「そもそも何で決闘しているんですか?」
「Aの口調補正賭けてんねん」
「何て???」
コネシマに聞いたエーミールには当たり前だがハテナしか浮かばず。その横ではうずうずとした様子でゾムが観戦をしていた。
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作者名：米（よね） | 作成日時：2023年5月11日 12時
