[暗殺教室]リアル鬼ごっこ、しよう? ～2nd stage～ (ページ10)

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#53　スクラップ置き場の二人　その4 ページ10

少し時間が立ってから、俺は岡島に言った。

なぁ、俺は[イラナイ人]か?

、と。

岡島は、

全然。むしろ[タイセツナ人]、だよ。俺からしたら、な。

と返してきた。

何で?

俺が変態、ということを構わずに撮影の腕を誉めてくれたことが、
まだ、残ってんだよ。俺の中に。
嬉しかったよ、、、
E組になって、一週間ぐらい経った後の事、だったかな、、、。

ははは。
なんだ、まだそんなこと覚えてたんだ。
うん、、、でも、本当にお前の撮影はすごいと思うぜ。

ありがと、、、。
俺も、自分の事、[イラナイ奴]だと思ってたけど、
菅谷の言葉で、自分の[ソンザイ]する価値が出来たような気がする。

なんだそれ。
まるで、前は価値が無かったみたいじゃねぇか。

、、、岡島は俺の方を向いた。

そして、いつもより

悲しく

儚(はかな)く

放っておくと、散ってしまいそうな

目で、こちらをじっと見た。

だって、、、
無いに等しいだろ。俺なんか。
裏山のエr本読んだり、
校舎の周りを裸で走ったりする奴に。
ソンザイ価値なんか、在ると思うか?

そうだったんだ、、、と思いつつ、

俺は岡島について思っていることを言った。

、、、岡島って、本当に馬鹿だよな。
勝手に自分はイラナイ、とか言ってさ。
片岡とかも、岡島のことガミガミ言ったりすっけど、
ホントは毎日が意外と楽しい、、、。
とか、思ってたり、するかもしれねぇのに、、、。
恥ずかしくないの?
お前みたいな馬鹿が、裏表作りやがって。
岡島は、岡島らしく
馬鹿やってろよ。
、、、変態のままで良いから、さ?
自然な岡島が、一番俺は良いと思うぜ。

岡島がぐずぐずと泣き出した。

学校では見せない、幼い子供の様な顔____。

す、すがやぁ、、、
俺は、そう言ってぇ、、、
誰かに認めて欲しかったんだよぉぉ、、、
うあぁ、、、
ありがとぉ、、、

ぼろぼろと涙を流し、俺のパーカーの裾をぎゅっと握る岡島。

お前も、、、
なんかあったら、俺に言えよ?
相談にのるからな?

うぅん、、、ｸﾞｽﾝ
ありがと、、、ｸﾞｽﾞ

鼻をすすりながら、岡島はニカッと笑った。

俺は、思った。

岡島と、

みんなと、

このゲームから、

無事に帰ってこよう、と。

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菅谷[俺、床で寝るから、岡島はベッドで寝ろ。]

岡島[ありがと、おやすみ。]

おやすみ。