[暗殺教室]リアル鬼ごっこ、しよう? ～2nd stage～ (ページ12)

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#55　質疑応答No thank you.(しつぎおうとうのーせんきゅー。) ページ12

ーーー海松川side.

♪ピロラロラン ♪ピロラロラン

私の部屋に、目覚まし音が流れた。

光の差し込む窓を一瞬睨み、

手だけを布団から出して、スマホを叩いた。

何度か叩いたら、スマホは黙った。

母[ご飯よー]

A[んー、、、今行く、、、]

自分の頭をわしゃわしゃと掻き、

私は超体育着に着替えた。

パジャマはクローゼットに放り込んだ。

ﾀﾝﾀﾝﾀﾝ

階段を降りていく途中、つまずいて転びそうになった。

、、、危ない。

母[昨日もその体育着だったわよね?
何かあるの?]

朝ごはんのベーコンをフォークでつついているときに、

いきなりそう聞かれたからおどろいた。

しかし、悪知恵だけは、はたらく私。

A[んー、なんか、今度マラソン大会あるみたいなんだよねー。
だから、朝から走らされるの]

我ながらカンペキだわ。この言い訳。(もちろんウソだよ★)

母[ふーん、、、
まぁ、頑張りなさいよ。
あんた、運動神経悪いから。]

A[しっ、失礼な!!
まぁまぁ、運動出来ないけど、、、]

母[でも、お母さんはね、
いつでもAの味方だからね。
E組ってからかわれても、頑張るんだよ。]

A[最近そのからかいが落ち着いてきてるんだよね、、、。]

母[ふーん、、、
どうして?]

そこまで言って、はっと気付く。

暗殺の事、リアル鬼ごっこの事を危うく言いそうになった。

これ以上の質問が続くと、危ない。

だから、私は

A[あっやばい!!
マラソン週間だから早く行かなきゃ!!
あと土日もマラソン週間、あるからー!
ユヅキ待たせてるかも!!
行ってきまーす!!]

そう言い、私はカバンをつかみ、

ドアを開け放った。

急いで(母の質問から逃げるため)家を出た。

そのあとから母が着いてきた。

ゆっくり手を振り、[頑張ってね]と笑いながら言った。

外にはもう、ユヅキが待っていた。

E組なのに怒らないのは良いが、

正直言って、ちょっと過保護過ぎる。

もうこのあとの5日ぐらいは、

質疑応答 No thank you.

だなぁ。

不破[なにボケーとしてんのみるっ!!
早く行くよー!!]

A[あ!待ってよユヅキーーっ!!]

そんなやり取りをしながら、

今日も死のゲームへと私たちは

一歩、一歩、

向かって行った。

。