P.23 エイトフットのジョー ページ31
仕事を終えて部屋に戻ろうとすると
ゾワリと嫌な感覚を感じる
冷や汗が出て体が震える
これは何度も経験した'恐怖'
「あの馬鹿…っ」
殺気の感じるアップルの部屋を開ければ
そこにはAとアップルが
扉をあけられたことにも気づかないアップルはじっとAを見つめている
「(またてめぇかよ…っ)」
震えがバレないように話しかければハッとするアップル
びっくりした表情でこちらを見つめるが
当のAはゆっくり瞬きをして俺を凝視する
そして少し嬉しそうな顔をして俺を呼ぶ
下半身が変わっていることにも気づいていないのだろう
俺はゆっくり、静かに落ち着かせるようにAを眠らせる
大丈夫、大丈夫だ。と言い聞かせるように…
やっと落ち着くとがくんと力が抜けたこいつを支える
A「…エイトフット、今のはどういうことだ」
「…ただの発作だ」
A「ただの発作？そんなわけがないだろ！今の殺気はまるで」
「マスタークラスの魔力…って言いてぇんだろ」
A「…」
「お前らは知らなくていい。これは俺達の問題だ」
そう言って俺は部屋を出ようとすると
❤「そーれはずるいよねジョー」
「…なんでここにいんだよ」
廊下には他のメンバー全員がいた
V「あんな殺気放たれて気づかないとでもお思いかい？」
「…」
V「ここにいるのはみなマスター達の最高の部下達だ。…1人で背負うよりもいい案が出ると思わないかいジョー？」
「…ﾁｯ。どいつもこいつも…俺達に関わんじゃねぇよ…」
M「でも嫌じゃないんだもんね？」
「てめぇ…」
M「黙ってたけど薄々気づいてたんだよ皆」
「……わぁったよ！！…ロビーで待っててくれ話はそれからだ」
いつかは話さなくてはならないそれは分かっていた
Aが仕事の顔を隠さなくなって、1人前になっていくのを見て
俺だけが知っているAがどんどん居なくなっていくのを感じて怖くなって
いつかお前が俺から離れて行くのが怖くて
ずっと傍で閉じ込めておきたかった
でも、それも今日で終わる
お前にも言えない本当の事
パンドラの箱を開けてしまおう
これで君は
俺とさよならだ
目覚めたAを抱きしめて
「お前はお前の好きなように生きろ。お前がどんな存在でもどうなろうとも俺はお前を守る。…例えヴィランでなくなっても」
さぁ、もう一度お眠り
何も知らずに…
「幸せになってくれ」
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りあん(プロフ) - ののさん» わー！ありがとうございます！そう言っていただけると凄く嬉しいです･:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: ab066558ed (このIDを非表示/違反報告)
のの - な、なんていい話… (2018年3月27日 15時) (レス) id: aab11a0598 (このIDを非表示/違反報告)
りあん(プロフ) - ちょこさん» ちょこさんコメントありがとうございます！長いのに一気とは(笑） 嬉しいですヾ(*´∀｀*)ﾉ (2018年3月25日 22時) (レス) id: ab066558ed (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 素敵です！一気に読んじゃいました(^^) (2018年3月25日 21時) (レス) id: d9a05f340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあん | 作成日時：2018年1月13日 1時
