P.18 エイトフットのジョー ページ16
「……Zz」
ぼんやりした夢の中
仕事で三日程陸に行っていた日
初めてAと離れた日
やっと仕事が終わって急いでアースラ様に報告して
すぐにAに会いに行った
泣いてるんじゃないか、寂しがってるんじゃないか
そんな思いで会いに行ったAは
本の山に囲まれた秘密の部屋にいた
ここは俺がAの為にやった部屋だ
…と言っても本当はあいつに刺激されて同じ部屋が欲しいと初めて言われたわがままだったから
『……♪』
泣いてるかと思った彼女は一番お気に入りの本を抱え歌っていた
しかもその歌は
『ねぇみて、この話だよ、こんな話もあるんだよ』
あいつの歌に似た…
『何に使う物なの？知りたいのすべてを…』
「……」
『この足じゃそばにいれない、足がなきゃ…仕事も手伝えないよ…』
「(…あいつ)」
そんなこと…思わせてたのか？
『何でもあげるよ傍にいれるなら』
『わからないこと？知りたいこともいっぱい』
"『なんで火は怖いの？』"
そうだ…あの歌詞だけ
知りたいじゃなくて
怖いって…
…ｮー、
あ、呼んでる
ぼんやりした夢はどんどん暗くなる
うっすら見えたその顔は
俺に呼ばれ涙を浮かべて飛んできていた…
「……ん」
部屋は暗くどのくらい寝ていたのかもわからない
「(ベットに寝てたのか…)」
『ぁ、ぁの… 』
「あ？」
『離し…て//』
「なにしてんだお前」
『いきなり抱きしめてきたのジョーだよ』
「…夢と混ざったみてぇだな」
『え？どういうこと？』
「なんでもねぇよ」
『…仕事無理しないでね』
「…わかってる」
『倒れちゃ嫌だよ』
「…ん」
『…私もちゃんと連れていってね』
「…へいへい」ﾜｼｬ
『む…子供じゃないよ』
「ほー？なら……」ｸﾞｲｯ
『うわっ！』ﾎﾞｽｯ
「大人な事…してやろうか？」
『/////』ｶﾁﾝ
「(こんな反応されたら…)」
出せるわけねぇよ……
「…お前も危ねぇことするなよ」
『する訳ないよ』
「…今度火に触ろうとしたらキレるからな」
『ぁ…あれは…無意識だったから…』
「だから気をつけろって言ってんだよ。また"あんな事"起きたらまずいだろ」
『…うん』
「大丈夫だ。暴走したお前を止めれる奴らはここには大量にいるからな」
『…そうだね』
手を重ね、鼻を擦り合わせる
大人な事なんてまだできなくて
手を繋ぎキスをするのが精一杯
それでも…
ずっと続いてほしい幸せだから…
あんな事起きないでくれ…
「…A」
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りあん(プロフ) - ののさん» わー！ありがとうございます！そう言っていただけると凄く嬉しいです･:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2018年3月27日 16時) (
レス) id: ab066558ed (このIDを非表示/違反報告)
のの - な、なんていい話… (2018年3月27日 15時) (レス) id: aab11a0598 (このIDを非表示/違反報告)
りあん(プロフ) - ちょこさん» ちょこさんコメントありがとうございます！長いのに一気とは(笑） 嬉しいですヾ(*´∀｀*)ﾉ (2018年3月25日 22時) (レス) id: ab066558ed (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 素敵です！一気に読んじゃいました(^^) (2018年3月25日 21時) (レス) id: d9a05f340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあん | 作成日時：2018年1月13日 1時
