My life is for you… (ページ9)

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P.4 エイトフットのジョーページ9

ココ最近確かに様子はおかしかった

それもオーシャンが陸に行ってからだ

…なんであいつがいなくなってお前がそんなになるんだよ

したを見つめればため息ばかり

昔から悩み事を隠すのが下手くそなんだよ

聞いてみようと顔を近づければ今まで聞いたことないような声で驚きやがった

…なんだよ、妙に可愛い声出しやがって

ア゛ァ゛！？うるせぇ！娘可愛がって何がわりぃんだよ！！？

オーシャンもそうだ。あいつだって変なこと言いやがって…

顔が近いと逃げるA

聞いた途端にあの時の光景が頭をよぎる

｢…あいつは良くて俺はダメなのかよ｣

『へ？』

やべっ、声に出てたか

ほんとこいつもこいつだが俺も俺だ

最近妙にこいつらに振り回されてる気がする…

｢なんでもねぇよ。…悩み事か？｣

『い、いえそういうわけでは…』ｽｯ

そういい隠れた右耳に触れようとする

｢嘘だな｣

『え！？』

なんでわかったんですか？って顔

ばぁか。伊達にガキの頃から見てねぇんだよ

お前の嘘をつく時の癖知らねぇわけねぇだろ

｢俺に嘘つこうなんざ888年はぇんだよ！！…どうした？｣

いつものように問いかければくぐもるA

どうせあいつの事なんだろ？

話そうか悩む顔にイライラが増すばかり

『…ぁ…ぅ…』

｢ん？｣ﾅﾃﾞ

イライラを悟られないよう頭をなでる

｢(言うなら一思いに言えよ。オーシャンが好きなんだって…そうすれば俺は……)｣

俺は？

｢(今…なんて言おうとした？)｣

考えようとしてる間にAの口から出た言葉は

陸を知りたい

それは俺がこいつに唯一知らなくていいと言い続けたこと

何故か俺はこいつに陸のことを教えたくない

教えたらこいつが陸に行ってしまうんではと感じていたからだ

みんなが陸に行った。だからなんだ？俺がいるだろ

おれがそばに居るだろ！それじゃダメなのか？

お前には…

｢…あいつじゃなくて俺がいるだろ｣ﾎﾞｿｯ

聞こえない言霊は泡となり上っていく

置いてかれる？誰が置いていくかよ

俺は絶対にお前を捨てない置いていかない

もう二度とお前にあんな思いをさせない……

あれ？そんなことあったか？

ｽｷﾞﾝｯ！

『っぅ！！』

キシりと頭が音を立てる

まるで思い出すなと言うように…

なんとかバレないようになだめ最終的に教えると約束してしまった

｢(とは言っても、どんな奴らがいる程度でいいだろ)｣

｢……｣

子離れ…し時なのかもな…

｢…愛してる。ずっとな｣

懐中時計に掘られた名へ