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P.3 事後 ページ6

赤い髪の姫君はアースラ様と契約をかわされた

あの時の主様のお顔は……なんだかとても寂しそうでした

'恋愛に現を抜かしてる馬鹿な奴らは落としやすくて助かる'

なんて言っていたけれど

感情の乏しい私でもわかった

悔しいのですね

自分の力じゃ姫君をどうすることも出来ない

それこそアースラ様…ヴィランズの魔の手が必要なのだ

そのような思いがあるのに主様はそれをお告げにならない

…いや、この際もうなれるはずもないだろう

愛しの姫君は陸の男と結ばれた

主様のお心は今どうなっているのだろう

あのお気持ちを私はどうすることも出来ない

不甲斐ない、悔しい

「あれれ?」「また泣いてるぞ」

「泣き虫」「いつもの泣き虫だ」

『…うるさいフロットサムにジェットサム』

いつもいつも見られたくない時に現れやがって

「そんなこと言うのか?」「ジョーに話しちゃうぞ?」

『っ!!ダメ!!』

「はは!」「冗談さ」

『…兄さん達はいつも意地悪だ』

彼らは私の義兄弟だとアースラ様に言われた

最初は信用ならなかったけど秘密はなんだなんだ守ってくれる

小さい頃いじめられていた時助けてくれたりもした

だから私にとってとても頼りになる兄さん達だ

「またあいつの代わりに泣いてるのか?」
「やめとけやめとけ、あいつはそんなこと思ってない。お前の涙が無駄になるだけだ」

『あの方は泣けないんだ…泣くことも許されないお体なのだ…だから…私が…』

「被害者ヅラってか?」「やだやだ」

『うるさいってば!!』

「Aー!どこにいるのー?」

『!オーシャンさまだ』

「げ、キラキラだ」「あいつは面倒だ!」

そういい穴に逃げ込む兄さん達と離れオーシャン様の元に

『オーシャン様!お呼びですか?』

「あ!いたいた!探したよー!ジョーのところにもいないし!」

『すみません。ちょっと用がありまして…』

「……あのねA。俺陸に行くことになったんだ」

『え?』

「俺、ずっとアクアポップアーティストになりたいって言ってたよね。それが陸で仕事をすることになったんだ。」

『…そうなのですね』

「…うん。」

『…貴方様も』

「え?」

『貴方様も陸へいかれるのですね。私を置いて…』

『!?』

『申し訳ございません。私のような者の意見などっ!?』

「っぅ!!」ぎゅっ

『オーシャン様?』

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設定タグ:エイトフット , ヴィランズ , 手下   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:りあん | 作成日時:2017年12月6日 23時

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